浅草六区横丁に降臨した絶品つけ蕎麦
つくばエクスプレスの浅草駅から徒歩2分ほど。国際通りの一本東にある六区横丁で営業する「東京浅草 つけ蕎麦 井草」へ。ご主人は「麺屋こうじ」や「麺処ほん田」の旧東十条本店や系列店で修業を重ね、2015年に埼玉県伊奈町に「麺処いぐさ」を創業。味の良さで人気を博すも、2022年9月16日に此処、浅草六区に移転してきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/44/7ad206d0e029e2fe84187e24a4dfb45c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/98/fed5b7e38cbcfd8405630f8c558bc98a.jpg)
入居したのは「新福菜館 浅草店」の跡地である。店内は カウンター3席と4人掛けテーブル2卓の計11席。麺メニューは「つけ蕎麦」を主軸に、「鶏卵まぜ蕎麦」やスープありの「醤油蕎麦」も用意している。また、和え玉、つけ専用かえつけ、生卵、出汁卵などは単品でも追加可能。さらに、土鍋炊き白飯、鶏卵飯といった飯モノも。
なお「つけ蕎麦」は、チャーシューに特化した「厳選肉つけ蕎麦」や、肉も味玉も楽しみたい人用の「特選つけ蕎麦」、白飯と生卵付で最後はセルフ親子丼でシメる「つけ蕎麦御膳」など種類が豊富である。混同せぬように、事前に写真で確認するのが良い。あれこれ迷って、今回は「特選つけ蕎麦(1200円)」をオーダーした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/e0/9d7d0875cce89a5da1da9bb5a348226e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/1b/6f2f47d349081225a9bbe0539a05c284.jpg)
なお、卓上には「本日の出汁のバランス」というPOPが。『動物7:節1:煮干し1:貝1』とあり、動物は常陸鴨ガラや茜丸鶏、茜鶏ガラ、上州麦豚ガラを使用。節は鰹や鯖、宗田に椎茸を、煮干しは片口と潤目に鯵、平子、アゴ。そして貝は宍道湖シジミや帆立貝柱に昆布をそれぞれ使っているという。啜る前から楽しみだ。
到着までは待つこと7分ほど。美しい丼相である。つけ汁は鶏の香りと旨味が前面に出ており、それを節、煮干し、貝の旨味が多層的に支えている。醤油のカエシは出過ぎず。出汁の旨味を存分に楽しめるチューニングだ。こりゃ旨い。一方の麺は浅草開化楼製の中太麺。麺肌ツルツルでコシもあり、つけ汁との相性も抜群である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/9b/1071627da6f4d0bb520c762c7f0b5442.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/6c/5428be7d8d96f88d29972aa66ef3259a.jpg)
そして麺の上のチャーシューは「特選」だと、しっとりして肉厚の鶏胸肉2枚、レアな仕上がりの豚肩ロース2枚、そしてローストされた鶏モモ肉1枚が乗る。どれも肉の旨味が活きて絶品。真っ赤卵(まっからん)を使用した味玉は、黄身ネットリで節の出汁が効いて旨い。ほか海苔、紫玉ネギ、柔らかなメンマ、三つ葉がトッピングされる。
しまった、こりゃ麺大盛で頼むべきだった。あっという間に啜り終えてしまった。最後は生姜香る煮干しの割りスープを加えて完食。また明日も来たいと思わせる一杯だった。なお「井草」閉店後、夜9時から0時までの3時間はスタッフが店舗を間借りし「煮干しスタミナらーめん 銀次」として営業中だ。こちらも旨いので是非一度!
<店舗データ>
【店名】 東京浅草 つけ蕎麦 井草
【住所】 東京都台東区浅草2-12-8
【最寄】 つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩2分