名乗りを上げた「茨城タンメン=イバタン」とは
JR常磐線・ひたち野うしく駅から徒歩約8分。国道6号沿いにある「茨城タンメン カミナリ」へ。運営するのは株式会社プラーナで、傘下には家系ラーメン「たくみ家」も。「カミナリ」はココ牛久の他、つくば、水戸、我孫子にも支店を展開している。カミナリ、たくみ・・・だが、茨城出身のお笑いコンビ・カミナリとは無関係だそうだ。ホントに?
余談だが「ひたち野うしく駅」は、1985年『つくば万博』の臨時駅・万博中央駅の跡地に、13年の時を経て開業した。JR東日本は採算面で難色を示したが、建設費を牛久市と住宅・都市整備公団が負担することで新駅建設が実現。万博当時は荒地だったが、現在は開発が進みマンションや住宅、スーパーなどが立ち並ぶ。
さて「カミナリ」だが、店内はカウンター、テーブル、小上がり合わせ40席強。駐車場も30台分を用意する。麺メニューは、スープが鶏ガラの「茨城タンメン」と、豚骨白湯の「濃厚タンメン」の2軸。刻みニンニク、肉増し、野菜増し、味玉、生卵、辛味ダレ、バター、海苔、コーン、ネギ、唐揚げ、麻婆をトッピングしカスタムしていくスタイルだ。
また、濃厚タンメンがベースの「味噌タンメン」と辛味入り「雷神タンメン」もラインナップ。麺類にプラス280円で半炒飯、餃子、唐揚げとのセットも用意されている。ライスは150円で食べ放題で、ツマミメニューで一杯飲る事も可能。今回は「茨城タンメン」に味玉(100円)、コーン(100円)、刻みニンニク(50円)をトッピングし注文した。
厨房からの鉄鍋を振るう音に期待を高めつつ、待つこと5分ほどで着丼。スープは鶏ガラベースであっさり。タレの塩味に野菜から溶け出した甘味が相まって、シンプルながら旨い。ニンニクは別皿での提供となったが、入れずともデフォルトで結構効いている。そこに合わせるのは高加水の細麺。スープとの相性は良い。
具材は鉄鍋で炒めたキャベツ、白菜、豚バラ。刻みネギとコーンは後乗せ。品目は少ないが量はたっぷり。味玉も悪くない。刻みニンニク大量投下で恍惚のフィナーレ。「茨城タンメン=イバタン」なんて、後付けのキャッチコピーなのだろうから、歴史も伝統も突出した個性もないが、ベースがシンプルゆえにカスタムは楽しい。
茨城要素と言えば生産量全国一位の白菜を使っている程度か。あとは生産量は関係ないがニンニクが強め。これは嬉しいところだ。今のところ新ジャンルの登場というインパクトは薄いが、まあ腹が膨れれば世は並べて事もなし。なお、看板には「深夜24時まで営業」とあるが、コロナ禍では夜10時までの短縮営業中なのでご注意を。
<店舗データ>
【店名】 茨城タンメン カミナリ
【住所】 茨城県牛久市ひたち野西2-16-2
【最寄】 JR常磐線「ひたち野うしく駅」徒歩8分