はりけんラーメン出身店主懇親の「鶏」と「鯛」
つくばエクスプレスの終点・つくば駅から北へ歩いて12分ほど。北大通りを渡った先、天久保の飲み屋街の一角で2015年3月23日から営業する「七福軒」へ。ご主人の青木良夫氏は、つくばの名店「はりけんラーメン」で修業し独立創業。修行元同様に那須鶏を使った鶏蕎麦と、純鯛蕎麦などを引っ提げ営業中である。
店は居酒屋やガールズバーが並ぶ長屋に入居している。郊外でよく見るスタイルだ。店内はカウンター8席とテーブル12席の計20席。麺メニューだが、ラーメン類は前述の通り白湯の「鶏蕎麦」、一番人気の「純鯛蕎麦」を筆頭に、坦々鶏蕎麦、びんびん海老蕎麦、Wスープ中華蕎麦、煮干中華蕎麦、獄辛暴力担々麺をラインナップ。
また追い飯の付くまぜそば類も人気で、レギュラーの「まぜそば」をはじめ、坦々まぜそば、ガーリックまぜそば、獄辛暴力坦々まぜを提供している。また夏季限定で「真鯛の冷製ジュレつけ蕎麦」「冷しホワイトつけ蕎麦」も用意。全メニュー麺大盛無料で、さらに鶏油と海老油、特製と3種の味付き替玉もある。
それぞれ豚ロースチャーシュー、辛豚挽肉、生卵、味玉、エスカルゴバター、板海苔4枚、岩海苔、メンマ、獄辛暴力粉末、玉葱増、鰹粉、マー油を追加トッピング可能で、ロース3枚と海苔4枚に味玉を加えた「特製」もある。ちなみに日曜限定で、これらのメニューを封印し、坦々油そば、和風油そばのみで営業しているのでご注意を。
一方、サイドメニューには超キャベツ餃子、ライス、気まぐれチャーハン、卵黄辛豚マヨ丼、チャーマヨ丼といった飯モノもあり、ビールを引っかけることも出来る。この日は1番人気の「純鯛蕎麦」が売り切れ。そこで券売機左上の「鶏蕎麦(900円)」を「映え盛り特製トッピング(500円)」で、サービスで麺大盛にして注文することに。
案外早く5分ほどで着丼。丼からはみ出た大判のチャーシューが食欲を掻き立てる。まずはスープから。前述の通りブランド鶏「那須鶏」のガラとモミジに野菜を加えて炊き、そこに4種の醤油をブレンドしたカエシを重ねている。トロミがあり濃厚で鶏の旨味をしっかりと感じる。嫌な臭みは皆無。カエシも強すぎず丁度良い塩梅で旨い。
そこに店内の製麺室で打った自家製の中太ストレート麺が泳ぐ。断面が丸く麺肌はツルツルなので喉越しが良く、コシがあって小麦の香りも高く、スープとの相性は抜群だ。チャーシューは大判で厚みある豚ロース肉が4枚。噛み応えがあり肉の旨味を存分に楽しめる逸品だ。味玉はタレが染みており黄身ネットリで美味である。
そして丼央にはニンニクとパセリが入ったエスカルゴバターが乗っているので、少しずつ溶かして味と風味の変化を楽しんでいく。ほかトッピングには穂先メンマ、板海苔4枚、刻み玉葱、刻み葱が乗る。卓上には黒胡椒が、さらに給水機横には島とうがらしなどもあるのでお好みで。最後まで美味しく頂いた。次回は「純鯛蕎麦」を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 七福軒
【住所】 茨城県つくば市天久保1-6-14
【最寄】 つくばエクスプレス「つくば駅」徒歩12分