ボリューム満天狗!ゴマ+玉ネギの一杯
JR東京駅の八重洲口から外堀通り沿いを呉服橋方面へ歩いて3分ほど。京成高速バス3番のりばそばに2021年6月16日にオープンした「天金狗(テンキング)」へ。麺屋武蔵グループで16年半勤め、幹部だった小林豊史氏が独立。ゴマとタマネギをフィーチャーしたオリジナルのゴマタマラーメン・つけ麺を引っ提げて勝負をかける。
お店は天狗のマークが目印だ。半地下になった店内は、L字カウンターのみ11席。麺メニューは、ラーメン・つけ麺とも、ベースとなる「ゴマタマ」を主軸に、屋号を冠した全部入りの「天金狗」、辛酢入りなどをラインナップしている。また、オープンから3ヶ月経った9月からは胡麻ペーストと玉葱ポタージュの「濃厚つけ麺」も登場。
つけ麺の麺量は並盛200g、中盛250g、大盛300g、特盛450gが全て同料金というのはありがたいところ。また、飯モノには「ももちゃ丼」「ごまたまご丼」を揃えている。今回は「天金狗つけ麺(1050円)」を特盛で注文した。ちなみに券売機でチケットを買うと、自動的に厨房にオーダーが通る仕組みに。チケットの目視無しで調理スタート。
着丼までは8分ほど。中太の麺は自家製で、麺肌ツルツルでコシがあり旨い。どんどん啜れるタイプだ。そしてサラサラしたつけ汁は、鶏、豚、香味野菜を炊いた清湯に、醤油に昆布など乾物の出汁を加えたカエシを合わせている。甘味に加え、ほのかな酸味もあり、麺との相性も良い。そこに胡麻とタマネギが大量にイン。
胡麻は香りを立てるため白と金をブレンドして焙煎。一方、タマネギも甘味と食感を生かすためオーダーを受けてからコンフィするというコダワリよう。更に胡麻とタマネギの旨みを注入した香味油まで。クセになる味だ。そしてチャーシューはジューシーな豚バラと、肉肉しい豚モモの2種が計5枚。黄身がトロっとした塩味玉も良い具合。
後半は、スタッフに頼むともらえる「辛味」で味変を。少しビターで香ばしい唐辛子粉で、つけ汁をスッキリした味わいに変えてくれる。最後は鰹節の効いた割スープを注いで完食。ボリューム良し、味良し。満足度の高い一杯だった。ちなみに店の推しは辛酢入りだそうなので、次回啜ってみよう。いや、濃厚つけ麺も捨てがたい。
<店舗データ>
【店名】 天金狗(TENKING)
【住所】 東京都中央区八重洲1-4-20
【最寄】 JR東海道線「東京駅」八重洲口徒歩3分