ミシュラン常連店主、5店目は「つけ麺」を主軸に
都営地下鉄新宿線・小川町駅のA6出口から徒歩2分ほど。2021年6月1日にオープンした「つけめん金龍」へ。こちらは「らぁめん小池」「中華蕎麦にし乃」「キング製麺」「ぷれじでんと」と、都内に人気店を展開するミシュラン常連店主・水原裕満氏の5店目となる新店だ。さすが、昼ピークを少し外したのに20分待ちの行列である。
店内はU字カウンター7席のみ。壁には屋号の由来であり、自家製の麺に使っている柄木田製粉の小麦粉「金龍」の袋が飾られている。麺メニューだが、系列店で初めてつけ麺を主軸に据え「鰹昆布水つけめん」「つけ担担」の2種を用意。ほか、中華蕎麦にし乃の味をベースにした「白だしラーメン」や「山椒ラーメン」も提供している。
なお、肉ワンタン、海老ワンタン、味玉、チャーシュー増しのトッピングが可能だ。今回は店イチオシの「鰹昆布水つけ麺(900円)」を特製トッピング(390円)で注文することに。麺量を200g、300gから選べるので300gでお願いした。着丼までは6分ほど。一緒に藻塩と、つけ汁の味を調整するためのタレのボトルが提供される。
卓上に「昆布水つけめんの美味しい召し上がり方」というPOPがあるので、忠実に啜ってみよう。まずは何も付けずに中太の麺をそのまま。滑らかな喉越しで、小麦の香りも高く旨い。麺は薄口醤油で味を整えた鰹昆布出汁に浸っているので、つけ汁無しで啜っても魚介の風味が楽しめる。そして次のステップ、藻塩を麺にひと振り。
円みある塩味が加わり、グッと出汁感が引き立つ。これだけで十分に旨い。次はいよいよ、つけ汁にイン。鶏と煮干、乾物などから煮出した出汁を白醤油のカエシで整えたスープで、ライトな飲み口で後味もスッキリしているが、適度な酸味とコクがあり旨い。つけ汁が昆布水で薄まってきたら、ボトルのタレを注入し復活を。
トッピングだが、麺の上には豚肩ロース肉の低温調理チャーシューと、赤みがかって甘みのある黄身の味玉が。そして、つけ汁には肉ワンタンと海老ワンタンが2つずつと、青菜、刻みネギが入る。肉ワンタンは豚の赤身肉を店内で挽肉にしており旨みしっかり。海老はプリっとした食感が最高だ。どのトッピングも最高すぎかよ。
途中で卓上の一味をひと振りすると味がしまって美味である。そしてラストステップ、鰹ベースの割りスープを入れて完食した。つけ汁、トッピングともハイレベルだが、やはり麺の旨さが光る一杯だった。こりゃ行列が出来るわけだ。次回は「つけ担担」を啜りに来るとしよう。その時も、麺量は300gで決まりである。
<店舗データ>
【店名】 つけめん金龍
【住所】 東京都千代田区神田司町2-15-16
【最寄】 都営新宿線「小川町駅」徒歩2分