大学受験は一般入試に向けて緊張が高まっています
過去問と向き合っている受験生さんに
送るアドバイスや叱咤激励は些細な事にまで首を突っ込む小姑のようで
私も嫌なのですが、後がない生徒さんは真剣にそれを受け止め
「今度こそ!」という気持ちでまた自己テストに向かいます
こうした毎日から、「忍耐力」「注意力」「集中力」と様々な力を養い
冷静な判断をし、可能性を考え、最善の道を模索する習慣がつく・・
顔つきも半年前とは別人のようです
ただ、知識を詰め込むのと違い、こうした受験期を過ごす事で「人としての成長」も
手に取るように感じます
今日の話は無知故の哀しい出来事をお伝えし、何の為に学ぶのかを一緒に考えて欲しいと思ったからです
ただ、この世界から戦争の起きなかった日はなかったように、ステージが違うと言ってしまえばそれまでの
話なので、読み流して頂いても結構です
ネットはこれまで関わる事のなかった地域の方とも知り合う事ができますね
私は2年前ほどから、ある女性と知り合い交流をしてきました
彼女は現在九州にお住まいです
年齢はまだ20代前半です
彼女は幼い頃、九州に移り住みました
彼女の母国は日本ではありませんでしたが、両親をなくした彼女は孤児として日本の施設で育ち
日本の大学を卒業しました
母国は貧困の差も酷い物ですが、もともと貧困な国です
子ども達が教育を満足に受けられない状態が続き、とても治安が悪く
国は健全な国家を目指しているものの、統制が取れていない状態です
お正月はどのこ国でもお祝い一色になりますが、彼女の母国では
そのお祝い行事が悲劇を生みます
家を焼かれ、怪我どころか命を落とす人も毎年いるのです
目的は家を焼く事ではありません
しかし、節度を知らない民衆は自分でも知らぬ間に、お祝い行事が不満の発散へと結びついてしまうのでしょう
彼女はそんな国で生活する子ども達に教育の環境を整えようと自分の幸せ等放り出して取組んでいます
そんな彼女でも、毎年起こるこうした人災に、怒りを通り越し悲しみにくれます
「自分の活動は無駄なのではないか?」「大切な子ども達の命を守る活動に繋がっているのか?」と・・
こうした愚かな行為が、今も現実に起こっている事を日本の子ども達はどれだけ知っているでしょう?
きっと誰しもが日本に生まれて良かったと思うでしょう
でも私はこうした悲劇を見て、「だから日本にいるあなた達は幸せなのよ」なんて言えません
なぜなら
教育環境の整った日本でも人災による悲劇は後を絶たないからです
今月起こったスキーツアーバスの事故も人災ですよね
将来有望な大学生達を犠牲にしたのは、無知ではなく悪徳な人間の欲です
また
表向きは綺麗に整えられた教育環境ですが、その環境を利用できる人間は限られています
不平等なステージの上に立ち、狭い世界の中で優劣を競っているなんて、小さい人間だと思いますよね
日本は一定ラインの教育をすべての人が受けられるシステムになっていますが
だからこそ、もっともっと広い知識を持ち、活用する力をつけて世界で活躍して欲しいと思うのです
上位大学に進学する事はゴールではありません
知識は何の為に身につけるのでしょう?
使う為ですよね!
先日も、ある生徒さんが「なんで勉強しなくちゃいけないの?」と私に問いかけたので
「人様のお役に立つ為じゃない?」と答えると「そっか」と遠くを見つめていました
中途半端な知識では自分も周りも幸せには出来ない時代になって行くのではないかと思います
自分の得意分野を伸ばして、そこを発端にもっと広い視野と心を育てながら
大人になって行って欲しいと思います
知識と教養を身につけないという行為が愚かさに繋がると言うのは直接過ぎますが
過言でもないかと思います
日本に生まれたのですから、環境を活かして行きましょう!