毎日、更新される受験のポイントやその対策を目にしています
その傍ら受験生たちは追い込みの時期らしく
毎日小テストや授業が続き、緊張感も高まっています
当教室の今年の受験生の皆さんは、非常に真面目な生徒さんばかりなのですが
その真面目さが少々裏目に出ている時期のように感じています
毎年、集まる生徒さんたちの性格によっても対策が異なって来ますが
真面目ゆえの壁 について少し書きますので
みなさんのお子さんにも心当たりがあれば参考にして見てください
真面目とは、良い言い方ですが
真面目ゆえに応用が効かなかったり、柔軟性が乏しかったりすることも確かです
そして、緊張しやすかったりテストとなると急に頭が真っ白になってしまうなども
真面目さが裏目に出ているといえます
当教室の生徒さん達も真面目に真剣に取り組んでいるがゆえ、裏目を出してしまうことが最近続いています
授業中や小テストなら答えられる問題を、過去問を使ったり少しプレッシャーを与えるだけで
見事に誤答するという事態です
しかし、親御さんの目につくのは結果として渡される模試やテストの結果だけなので
不安や迷いが出てくるのも当然だと思います
私は身近に見ているので、実力がどれほどか、弱点がどこにあるかを把握しやすいので
今この時期に裏目が出ている理由が「真面目すぎる」とわかるのです
真面目すぎる理由は、「絶対に受かりたい」という思いもあるでしょうけれど
周囲からの期待に応えなくては、という思いも募る時期です
以前の受験生数名も、結果が出せない時期に「教えてくれた講師に申し訳ない」と涙を流す時期がありました
そんな真面目さが裏目に出てしまうのですから、見ている方も辛いです
当教室の生徒さんでいえば、実力は志望校に届いているのだから
肩の力を抜いて、楽しむ気持ちを持てば良いよ と言いたいのですが
さすがにそれを口にすることはできません
それができるのは、ご両親のみだと思います
毎年、こうした受験期を過ごしているのですが
教育や受験は姿形を変え始め、来年も同じ取り組みで乗り越えられるとは言えなくなりました
高校生には、授業以外で小論文の課題を課すことになりました
以前にも紹介したように小学生にもディベートを行う時間を設け毎週課題を出しています
英語に関してもフォニックスをマスターする指導を加え
文法重視から発音を重視した発言力を養う学習も取り入れました
また算数教室では計算ではなく数学力を磨く授業を提案し
入試変更に対応した学びの取り組みを始めています
こうした変化の激しい時に、柔軟に対応することが「生きる力」なのではないかと思います
来年、塾を始めとする教育業界は右往左往となるでしょう
しっかり見据えて取り組んでいきたいと思います
今年の夏過ぎ頃から、小学生の皆さんと授業後に
ある取り組みをしています
何かしらのテーマを1週間考えてきて、翌週それについての発表をしたり
作文を出したりして、みんなで話し合う
ディベートのようでもあり、プレゼンをする時もあり、といった時間です
印象深かったのは以前にも書いたことのある
「いじめを見ているだけはいじめか」というテーマ
この時は意見が様々に分かれ、自分以外の人が「いじめ」についてどう感じているか
どう考えているか、を真剣に聞き自分もまた意見を出すという熱のある時間になりました
これまで扱ったテーマは
「原子力は日本に必要か」「生命維持装置のあり方について」など
普段はあまり考えないテーマを取り上げてきました
考えることに少し慣れてきたようなので、今週は少し違ったテーマを出しました
日本のお米について調べる というものです
毎日口にしているお米ですが、どこで作られたものなのか?
自分がどこのお米を食べているのか?について
また日本のお米生産地について最低5ヶ所調べて
価格の違いから、土地の気候の特徴までについて知る
そして、価格や背景から考えてお勧めのお米を理由を考えまとめてくる
という課題になりました
ここからスタートし、工業地帯や地域特産物について調べていこうと思います
なぜその土地がそれに適しているのか、その場所が使われているのはなぜか?
という背景理解をしながら覚えて行くことで、これまでのような単なる知識の詰め込みから
理解に変えていきたいというのが狙いの一つです
そして、来年には子供達自らがテーマを提示するようになる流れを作っています
授業後の短い時間ですが、ご家庭からの理解ある協力により
こうした取り組みが行えていることはとても嬉しいです
自分の意見は作文用紙に書いてもらっているので、作文用紙の使い方も同時にマスターして行けることも
利点の一つです
こうした時間は受験が迫ってからでは取れませんから、やはり小学生のうちに
特に5年生までにやっておきたいですね