学童教室では算数工作を行っています
なぜ工作なのか?と考えれば大人なら誰でもわかりますね
工作するには図形や数字がなくてはならない物ですし
アイディアや、失敗して考えて作り直したりという粘り強さも鍛えられます
さらに、作品として残る事で充実感やさらなる創造意欲も湧いて来るお子さんもいます
小学生の頃から工作に慣れておく事のメリットはやはり数学思考の育成と言えます
また物理に通じるだけでなく、色彩感覚や素材の違いによる特徴等もイメージできるようになります
学校で行う図工の時間も有効に活用して欲しいですね
先日小学生さんに展開図を書いてもらい、実際に形を切って作ってもらおうとしました
サイコロは出来たのですが、ピラミッドのような形は作れませんでした
学習している単元は丁度図形の面積で複雑な形ですが、平面なので今は理解できますが
立方体になったらどうなるでしょう?回転などしたら想像もできないかもしれないですね
前回紹介した折り紙を使っての分数理解
今回の授業でもう一度折り紙を渡し、前回の復習をしました
1枚の折り紙が1分の1 2回折ったら4分の1
つまり、1÷4=4分の1というところは理解できたようでした
今回は1枚を長方形に半分に切り、時間での分数を理解する為に6等分にする所から始めました
6等分にするには半分に折ってから三等分すれば良いのですが、どの子も端から適当に折り始めました
そして、どうしても8等分になってしまうと諦める子も・・・
長方形を6等分にできない?もう一つ気になった事は、みんな定規を持っているのに使おうとしないんですね
折り紙だけを見つめて、何度も折るので、どの折り目が今折った線なのかもわからなくなりました
定規で測れば良いし、線に印をつける等のアイディアは全く浮かんできません
しかし、それでも前回
1時間を6等分した時、6分の1は何分?という質問に答えられなかった生徒さんは
今回は理解がいったようでした
2分の1、4分の2、6分の3、8分の4・・それらが全て同じ半分という場所である事も視覚で確認し
おそらく、これまでよりは分数の理解に至ったのではないかと思います
分数の計算も公式を当てはめるだけの計算から、分数を理解しているかと言う問題に変わっていくでしょう
というか、追加された問題になっていくんです
私がどうしても小学生の間にこれらを理解して欲しい理由は簡単で
中学になると正負の数がでてきますから、それまでにしっかり理解しておかなくては
中1から数学が苦手、嫌いになってしまうからです
図形にしても同じ事ですね
高校入試の図形になると、証明や関数に変化していきます
図形の根本的な性質の理解、頭の中で図形を想像し自由に動かせる力を養うのも小学生です
そして、分数や計算より図形を視覚で理解するには工作が一番良いですね
考えて、触れて、工夫して
もっともっと子どもは伸びます!
小学生の取組みは机の前でドリルと向き合うだけでは限界があります
図形と触れ合う工作を積極的に取り入れて下さい