お稽古学童教室を開校してから私は通常塾ではなくそちらの方にいます
昨日は学童の方に親御さんがいらして下さいました
やる気が出たようなんです!
とその事に驚きを隠せない様子で嬉しそうでした
ハロウィン仕様のお菓子を頂きました、ごちそうさまです
実際、夏休みからメキメキと成長している生徒さん達は
今自信を持ち始めています
定期考査に向けても意欲的に取組み、同学年の生徒さん達と
競い合うように学習しています
夏の成果が出た要因として挙げられるのは
学習時間が増えた事
学習法が変わった事
塾での授業が増えた事
等があります
高校受験の場合、一般的な進学をする上ではこれらの内容が表面的でも
成績として目に見える事が多く、本人もそこで自信をつける事ができます
ただ、悩ましい所なのですが
学力を付ける事と入試力を付ける事は少し違うように感じています
それが大学入試との差でもありますね
私は最終的な大学受験での力を養いながら学ぶ必要があると思っています
具体的にはというと
学習法です
大学受験に向かう生徒さん達の場合、 学習時間での差 がよく言われますが
実際の高校生を見ていると、学習時間を確保するのは当たり前ですが
その 質 によるところが非常に大きいと感じています
そして、それも表面的ではダメなのです
同じ教育を受けていても違いが出るのは、小さな違いの積み重ねです
同じ授業から何を学び取ろうとしているのか、参加型なのか、受け身型なのかの違いもあります
自分にとって必要な情報がなんなのか と選別する力も必要になって行くでしょう
当教室で伸び悩んでいる生徒さん達の多くは
知識不足による物ではありません
むしろ、知識は豊富でよく理解しています
ただ、問題を読まないで答えを出そうとする事が多いですね
最後まで問題を読まない、思い込みで読み違える、焦りで勘違いするなどが
殆どです
一例を挙げるとすると
ある生徒さんに英語のまとめ問題をしてもらいました
正答率は50%を切る勢いで、いわゆる惨敗です
解説をする前に、間違えた所をもう一度やり直しをしてもらうと・・・・
全問正解なのです
文法も長文も全て理解しているのです
なぜ最初は間違えたと思う? と聞くと
問題が頭に入ってこない、質問を読んでいなかったし、読み間違えてた
などの返事が返ってくるのです
そうした事が通常授業のなかでも起きる生徒さんが
緊張する場面でどうなるかは予想通りです
この生徒さんの場合も学習法を変える必要がありますね
また、こういった場合ご家庭ではその結果から 学習不足 を懸念される事もあります
確かに学習不足ですが、インプットではなくアウトプットの演習が必要でしょう
同じ生徒さんに次は国語の文章題をやってもらいました
というのは、日頃から読むのも書くのもとても速いのです
そして不正解の理由が 読み間違え なのですから
読む事にもっと重点を置く必要があると考えたからです
ひと段落ごとに音読してもらってから 何が書いてあった? と聞くと
始めから読み直しをしています
これではダメですね、英語と同じです
このように学習法が的確ではない
何が自分に今必要かを理解していない
など、学習を進めて行く上で知ってなくてはならない事がたくさんあります
そして一人一人必要な物が違うのです
今日始めに書いた やる気を出した生徒さん は、これからそうした壁にぶつかるでしょう
どこかで伸び悩む事になるのです
しかし、それは単なる学習不足ではなくもっと深く小さな問題へ目を向ける事へのシフトです
自分の学習法を確立するには長い時間と努力が必要ですね
そして、こうして一人一人に目を向ける事が出来るのも小さな教室だからとも言えます
秋は新たな取組みに適している時期です
もっと細かい所まで見て欲しい、我が子に合った学習法を見つけて欲しい等
ご家庭のニーズに沿ったご指導をご提案致します
中学生は今週定期考査を控えている学校もあります
当教室の生徒さん達はそのテストに向けて土曜日も自習に没頭している
姿が見られました
これまでやる気をあまり見せてくれていなかった生徒さん達も
自ら自習に来て、黙々と学んでいる姿は本当に成長を感じます
結果が全てかも知れませんが、私はこうした努力する姿の方が大切だと思っています
日曜日、私は教室には行かず、教材を調べたり大きな書店に足を運んでいました
土曜日も長時間の自習をしたのですが
みんな日曜日も開けて欲しいと口を揃えるので
講師はいませんが、自習室として解放しました
土曜日は講師と教材の話をしたりもしました
「その教材、やってみたい!塾長!買ってください!!」
と半分冗談まじりに頼み込まれ
学習意欲が高く評価されている生徒さんだったので
こんな時くらい、と思い
「いいよ、準備して渡すね」と返事をすると
嬉しそうでした^0^
教材を買ってもらう事でこんなに喜んでくれるなんて
前は考えられなかった生徒さん
成長したんだな〜〜っと、ちょっと感傷的になってしまいました
そんな成長した姿を見ると同時に、卒業の時期が近い事を毎年感じます
受験期後半、強くなった彼らを送り出すのが私の仕事です
定期考査に向けて、入試に向けて
彼らの成長はご両親にはまだ見えていないかもしれません
それを成績にするのはそう簡単な事ではないでしょう
しかし、入試に間に合うように調整していくのも私たちの仕事ですから
最後は成長を喜んで頂けるようにしっかりサポートしていきたいと思っています