ずいぶん前に図書館で予約していた本がよめる事となった。
「理不尽ゲーム」 サーシャ・フィリペンコ 奈倉有里 訳
この本で、いままで疑問に思っていた事の一つが解決した。
「ロシアとウクライナは兄弟」という言い方。
兄弟なのに、なぜ兄が弟をいじめるのだ!?
しかし、ロシアの言う「兄弟」とは、(賢い)兄が(愚鈍でアホな)弟を教え諭すのは当たり前と思っているのだ!
DVのある家庭でも、このような言葉が「必ず」飛び交っている。
「(親と)(未熟な)子供だから(親が子を)指導している(躾ている)のだ!」
「(賢い)夫が(自分よりレベルの落ちる)妻を諭しているのだ!」
お互い同じ人間であり、優劣は、その時の状況でしかない。
人権を尊重する事ができれば、プーチンの戦争は起こらなかった。
また、自分が優れていて、自分以外は劣るという感情は人権を、そもそも踏みにじっている。
更に、ベラルーシの現状、と言っても2021年頃ではあるが、ルカシェンコという名前を出す事さえはばかられる事が分かって、悲しかった。
自嘲気味に「10年昏睡状態から目覚めても、何も変わらない世界ならば、ショックがなく、病人には「最適な」環境だ」と言うのも悲しかった。
読むには多少忍耐が必要だが、人権について考えされられた。