普段は翌日の仕事に備えて自粛しているテニス観戦も、昨夜は休診日前の夜、しっかり見させてもらいました。2年前の準優勝ストーサーと、ランキング1位のアザレンカを破って勝ち上がったチブルコワの一戦です。ストーサーは、2年前のこの大会を思い出させるプレーで、勝利を納めました。
その後の男子の試合は、フェデラー対デルポトロ。デルポトロは、錦織君の同世代(1歳上)ですが、錦織君が何度挑戦しても完膚なきまで叩きのめされてしまうのと、顔がテレビドラマシリーズのヒーローズの悪役サイラーに似ていることもあって、私の中では敵役なのですが、昨夜はフェデラーが2セットを奪われたところで、あきらめて寝てしまいました。しかし、今朝確かめたら、フェデラーがその後3セット連取して逆転勝ち。簡単に諦めてはいけませんね。
ところで、全仏の前哨戦のひとつにマドリッドオープンがありますが、今年はコートを青いクレーに変えて話題になりました。ただ青いだけでなく、赤土のクレーとは性質も違うらしく、ナダルは”ボールが見にくいし滑る。フェデラーなど早いコートを得意にしている選手に有利になるだろう”とまで言って、批判しているそうです。ジョコビッチも、”ボールのバウンドを予測することもできない、このコートを使い続けるなら来年は出場しない”と言っています。実際彼らは、早々に敗退してしまいました。フェデラーは、”ナダルが自国で自分が承認しないコートでプレーしなければならないのを悲しく思います”、とコメントを出しながら、しっかり自分は優勝しました。女子の優勝者は、やはりどちらかと言うとクレーコートがさほど得意ではないセレナ・ウィリアムスで、”我々女性は不満を言わず、最善をつくします。xxxxxxx(男性を侮辱するときに使う、卑猥なスラング。ナダルやジョコビッチを指しているらしい)のように文句を言ってコートから去ることはしない。”とコメントしたそうです。ただし以上のコメントは、インターネットで見ただけなので、本当に彼らがそんな事を言ったかどうかは分かりません。
なぜクレーをブルーにしたのか知りませんが、ひとつ言えることは、赤土のクレーコートでは黄色いテニスボールが、画質があまりよくないテレビの画像ではとても見にくいのです。WOWOWの全仏の中継では、見えにくいと思ったことはないのですが、CSで他の大会の放送があっても、ボールがどこに落ちたか分からないことがあるのです。これは私の想像ですが、ブルーのクレーはテレビ局の要請もあったのではないでしょうか。オリンピックでさえ、競技の時間がテレビ局の都合で左右される時代ですから。