昨夜は、医師会の会議。帰宅は10時近くになりました。
先日の講演会で見せていただいた、死因別死亡率のスライドがきっかけで見つけたサイトは、かなり面白いです。社会実情データ図録という、様々な統計データをグラフ化し、解説されているサイトです。
このサイトを見ていて改めて気がついたのですが、私は統計データを眺めるのが好きです。眺めていると、数字やグラフが語りかけてくるというか、いろいろなアイディアが湧いてきて、楽しめます。中学生のとき所属していたのが統計部だったせいでしょうか。大学生の頃、鉄道の時刻表を見るのが趣味の友人がいて、おかしなやつだと思っていましたが、考えてみると人のことは言えません。
統計データには落とし穴もあります。サンプルの選び方、母集団の設定の仕方、解析の仕方で、誤った結論が導き出される可能性が常にあるのです。そのことを悪意のある人が利用すれば、他人の考えを自分の意図した方向に誘導することも可能です。
医療でも、統計データに基づいた判断が重要ですが、自分の経験に基づく考えと統計データから導かれる結論との間に大きな相違があるときは、もちろん自分の考えに思い込みやひとりよがりがないか検証しなければなりませんが、同事にその統計データの出し方に問題がないか、検討が必要です。
その点、このサイトの作成者の方は、データの結果に及ぼす事項を考慮した補正データも加え、わかりやすい上に信頼度の高いグラフを、広い範囲の分野にわたって示されていて、感嘆します。