食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ラトゥール

2013-04-23 15:47:06 | 日記
 土曜、夜10時放映、テレビ東京「美の巨人たち」を、毎週かかさずに観ている。10年以上だと思う。前回の放送は「 ラトゥール 」だった。 フランス絵画の黄金期である17世紀に活躍した人物。名前を知らない方でも、「 いかさま師、ラトゥール 」で検索すると、なんとなく見覚えのあるようなないような画像が網膜に張り付いてくると思う。。。なんかすきなんですよね。この「いかさま師 」、画家の遊び心なのか、貴族社会へのアイロニーなのか、描かれている人物が浮き出す心理的緊張感に、ぐっと引き込まれていくんです。恐怖感が瞬間生まれるんです。。。さて、番組で紹介されたのは「 灯火の前のマグダラのマリア 」。ラトゥールの最高傑作といわれている絵画。この画名から、おそらく、今までの生き様を悔い改め、これから、凛として人生に臨んでいきたい。単純に、そんな場面なのかもしれない。けど、静かな眼光の背後に秘めるこの女性の別の感情を読み取ってあげなければいけない。そんな気持ちにさせられる絵画。。。。。。時はバロック全盛の17世紀フランス。いけいけムードに押し流されることなく、光と闇、夜、を描き続けた画家。ラトゥール。人間のもつ理性に対し、ある種の悲哀感を抱かずにはいられない。
 、、、、マグダラのマリア、、、、 映画「 ダビンチコード 」を観返したくなった。

白人キリスト教文化圏

2013-04-02 13:40:48 | 日記
 とりあえず、何か書き込まなければと、根拠のない焦燥感に揺り動かされ、4月2日をwikipedia で調べてみると、「1453年、メフメトⅡ世によるコンスタンチノープル攻防戦が始まる 」とあった。 とてつもなくでかい大砲をはこび、発射させ、難攻不落の城壁を破壊した、あの有名な攻防戦である。。。。 オスマン・トルコ帝国の勝利により、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)は滅びる。メフメトⅡ世は、コンスタンチノープルをトルコ風にイスタンブールと改称し、ギリシャ正教の総本山であった聖ソフィア寺院もイスラム寺院に改装される。 聖ソフィアは死ぬ前に一度は訪れたい遺跡の中の一つだ。。。。。そして、いかなるローマ帝国史を読んでも、同じような語調に出くわすことに気づく。つまり、必ずといってよいほどに、この東ローマ帝国の存在意義を、西欧キリスト教文化圏の最外層として、他の地域からの侵入、介入を防ぐものと定義づけているのだ。いうなれば、ヨーロッパ白人キリスト教文化圏と、それ以外の野蛮な地域、と換言しても過言ではない。 アーリア系のゲルマン民族、アングロサクソンに代表される白人が、他の民族を優越するという歪んだ価値観を無意識のうちにしつらえさせられているのである。。。 関連して、思い起こさせられるのが、第二次世界大戦終結直後のワシントンポストの社説~「 ドイツの敗戦をして、『この我々と同じアングロサクソン系の優秀な民族が再び同じ過ちをおこさないよう見守っていかなければならない。』一方、日本をして、『この下劣な民族性をが我々に再び牙を向けないよう、二度と立ち上がれないようにしなければならない。』」。。。。。。。
 安倍さん。。。一日も早く自主憲法制定へ!!! ちなみに、昨晩のテレビタックルで社民党の福島瑞穂さんが「 日本国憲法を選ぶか、大日本帝国憲法を選ぶか?」 のような発言をされていたが、大日本帝国憲法って、当時のグローバルスタンダードに照らし合わせると、かなり進歩的かつ民主的な憲法だったんですよ。

 最後に、繰り返し、欧米植民地支配主義からアジア・アフリカ諸国を開放した、数百万の英霊に対し黙祷をささげる。