食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

左右

2010-09-30 05:43:45 | 日記
 西洋絵画には、聖書や神話( 特にギリシャ神話 )から、取った題材を描いた作品が実に多い。


 海外の有名美術館に足を運んでも、聖書や神話の物語を理解していないがために、何を描いているのかさっぱりわからず、辛酸をなめた方も多いと思う。


 習わぬ経は読めぬ、、、、、


 知らないものは知らない。わからないものはわからないのである。


 知った口をきくようで恐縮であるが、聖書や聖人の物語、ギリシャ神話に登場する神々のエピソードをある程度予備知識で持っておくと、美術鑑賞の幅が広がり、楽しみも増すと思う。


 例えば、、、、、


 キリストの左右で、住む世界が違うように、どの絵でも描かれている。


 キリストの右側が良いほうで、信者や聖母マリアなどが描かれており、左側は悪いほうで、キリストを捕まえにきたローマ兵などが描かれている。


 また、右側の者は、ちゃんとキリストを正視して描いているのに、左側の者は、そっぽを向いて描かれたりしている。


 、、、そして、おち、、、、


 英語で、right が「 右 」でかつ「 正しい 」という意味なのか、おわかりになられたと思う。 

パレスチナ

2010-09-27 05:23:08 | 日記
 イスラエル人( = ヘブライ人、= ユダヤ人 )は紀元前1500年頃にパレスチナに定住していた。


 その一部はエジプトに移住するが、人種差別、圧政に耐えかね、逃れるために、モーゼに率いられ、エジプトを脱出し( 海が割れるシーンで有名な十戒 )、再びパレスチナへ戻った。


 その後、イスラエル人はヘブライ王国を建設し、ダビデ王、ソロモン王、の時代に最盛期を迎える。


 ソロモン王が亡くなると、ヘブライ王国は、イスラエルとユダに分裂する。


 イスラエルはアッシリアに征服され、ユダは新バビロニアに滅ぼされる。


 王や住民は新バビロニアの首都バビロン( バベルの塔で有名 )に強制的に連れて行かれる。これが有名なバビロン捕囚。。。。。


 新バビロニアが、ペルシア( 今のイラク辺りを中心とした巨大国家 )に滅ぼされ、イスラエル人は解放される。


 しかし、その後、彼らは統一国家を持つことなく世界中に離散してしまう。


 ユダヤ人迫害、ユダヤ人大虐殺、等、民族の悲劇が繰り返され、第二次世界大戦後、世界中に散らばっていたユダヤ人は、集められ、歴史の原点であるパレスチナに、イスラエルという国が作られた。


 けど、そこにはすでに、中東のイスラム教を信仰するパレスチナ人が住んでいたのだ。


 、、、、、、、、、、、、、、、、


 先般開催された、国連総会で、オバマ大統領は「 イスラエルは歴史的にユダヤ人の祖国 」と述べ、中東和平の追求を強調しつつも、米国の伝統的なイスラエル擁護姿勢は崩さなかった。


 旧約聖書にまで遡る記憶の重い歪みを修正していくことは、荊棘の極みである。


 イスラエル、中東、アメリカ、間の図式を、イスラエル、中東、全世界へと鼓動させ、歴史を進ませていかなければならないと思う。


 

手紙

2010-09-21 06:02:24 | 日記
 先日、遥か昔、祖父( 父方の )が戦地から目黒の家族に出した手紙を読ませてもらった。


 子供宛の平易な文章であるが、落ち着いていて、品の良さを感じとれた。


 時間が降り積もり、しみや埃を織り込んだ小さな手紙からは、会ったことのない祖父の、飾り気のない優しい性格が伝わってきた。


 、、、、、、、、、、、、、、


 外国を旅行してよく目につくのは、若い女性がカフェの椅子に座って、ひとり静かに手紙を読んだり、ときおり宙をみつめるようにしながら黙々と手紙を書いている姿だ。


 手紙を書くという、いささか古めかしい行為が、自国の歴史をたたえた街に何の違和感もなく、しっくりと溶け込んでいるのである。


 羨ましい、素敵だな、という純粋な感情は、相手を尊敬し、自分もそうありたいと思う向上心を生む。


 国際化というのは、案外、今ではもう我々が失ってしまったかにみえる、手紙を書くという古い習慣を取り戻すことにあるのかもしれないな、と感じる時がある。


 

総務大臣

2010-09-20 05:37:13 | 日記
 管内閣が発足した。


 反小沢閣僚人事に対する揶揄報道にはいささか飽食気味の感があるが、そんなことは正直どうでもよいことである。


 そんな中、、、、、


 総務大臣に、片山善博氏が就かれたことは、地域主権改革を金看板の柱とする民主党政権の、改革への本気度を推し量る上で、まずは合格点をあげてよいと思う。


 片山氏は、筋金入りの地域主権改革論者である。


 以前、軽油取引税の使い道を総務省( 国 )が地方自治体に指示、要請したことに対する、氏の痛烈な民主党政権批判論文を紙面上で拝見したことがある。


また、、、、、


 医療保険制度に関しての氏の持論「 共済組合保険をなくし、その加入者を国民健康保険内に組み込んでしまう 」には、全くをもって同感する。

 財資豊かな共済組合保険( 主に公務員が加入している保険 )と、風前の灯火といわれている国保( ここで言う国保は、無職の人や高齢者で構成されている市町村国保のこと、語弊があるが、低く見下されている )を一つの枠組みにすることは、社会保障の原点である相互扶助の精神の理念と方向に合致する。


 さらに、公務員が、共済組合加入者というつまらないプライドを捨て、市町村国保に入ることで、地域の為に地域住民と一緒になって働くという自覚が生まれるかもしれない。


 そして、公務員専用の健康保険制度を取り払い、住民一般の保険に組み込むことは、公務員改革、地方分権改革への大きな一歩に成りえると感じる。


 片山氏には、閣内、党内の押し寄せに臆することなく、改革の精彩を放っていただきたい。


 


 


 

党代表者会

2010-09-17 05:32:02 | 日記
 朝鮮労働党の党代表者会が、予告していた期間内に開催されなかった。


 8月末からの豪雨による水害被害、金正日の健康問題、さらには労働党幹部内での覇権争い、と延期理由にはさまざまな憶測が飛びかっている。


 言わずもがな、今回大会における最大の関心事は息子ジョンウンの公式デビュー。


 テレビで見る限り、オヤジに似ず、さわやか系の面をしている。スイス留学経験もあり、自由というものの使い勝手を心得ているように感じとれる。


 現在、、、、、


 朝鮮戦争を知らない北朝鮮の若い官僚たちは、事実、韓国に対する敵対意識も希薄なようである。

 そして、彼らは中国とベトナムが経済成功を成し遂げたことを知っている。


 つまり、国家再生には、共産主義から脱却し、自由経済による改革開放しか道はないという、常識を持っているという。


 金が死んだその後に、新しい時代を手探りで見つけようとする兆しが現れたら、改革開放にかじを切れるよう、日米韓、そして中国が協調して導いていくことが、北朝鮮問題解決のためにも望ましい道筋だと思う。


 いずれにせよ、キンセイニチが死ななければ、賽は投げられない、、、、、


 キンセイニチよ、早く死んでくれ !!!