食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

セピア色の思い出~なんてね~😊

2018-11-30 11:15:23 | 日記

昨晩、寝つけず部屋でガサガサしていたら、思いがけないモノを発掘しました。 セピア色の思い出~なんてキザな日本語がありますが、20年前のトロント留学時代の写真。  丸顔で鼻ぺちゃの人が僕。 なんかもう、メチャクチャ楽しく濃い1年間でした。 当時、毎晩のように東京慈恵医大小児科の南迫先生と飲み歩き、空いた日は、現・新潟大学歯学部生理講座教授の山村健介先生のマンションに入りびたり、奥様の手料理に舌鼓を打ちながら、先生のワイン談義を聞かされておりました(失礼~聞かせていただいておりました) 一応、仕事はしっかりしてきました(三叉神経脊髄路核における、c-fos 蛋白がらみの仕事)

  


鮎川儀介~ ルノー

2018-11-28 11:41:42 | 日記

歴史好き歯医者のひとり言~  鮎川儀介という大物がいました。今、タイムリーなので出したのですが、日産コンツェルン、日立グループの創始者です。 伊藤忠商事のドンで戦後日本政治の参謀と呼ばれた瀬島龍三(山崎豊子原作、不毛地帯の主人公)や、戦後政財界の裏の怪物、児玉誉士夫と時代を同じくして、戦前、旧満州国で暗躍した中のおひとりです。 鮎川氏も満州で築き上げた人脈を生かし、戦後日本の政財界ににらみを利かせておりました。 ただ、児玉誉士夫を筆頭に、「満州で暗躍」の文字からはイコール、アヘン利権という裏の側面が浮かび上がるのですが、鮎川氏に関しては、頭脳明晰、敏腕経営、きな臭さがなく、物語に凹凸がつけづらいのでしょうか、これだけの人物なのに、彼をモチーフにしたドラマ・映画・小説を、僕は寡聞にして知りません。(もちろん、ノンフィクション系で、彼の生涯を描いた本は無数あるでしょう)  話を現実に戻して~ ルノーはフランス政府が大株主であり、経営統合は「日産がフランスの企業になる」ことを意味するのは、僕でもわかります。 日産とルノーの関係は、個人と個人との関係にも当てはまり、非常にわかりやすいのですが、もともとは、日産の経営危機をルノーの出資、ゴーン会長の指導力が救ったのは厳然たる事実です。 しかし、近年はむしろ、ルノーが日産株の配当で食いつないでいるようです。 今更言うまでもなく、ゴーン会長の入り口にすぎない、巨額な有価証券報告書の虚偽記載。 そして、先日のフランス経済省だか何とか省だかわすれましたが、大臣が記者会見しておりました。「フランスは推定無罪の国であり、日産の対応に不快感を覚える。日本政府もこの件に対し、適切な対応を望む」 おいおい、ちょっと待ってくれ。 市場に国が口を挟むって、基本、してはいけない、禁じ手じゃないですか。 これじゃあ、中国と同じでしょうが。 大株主がフランス政府だとしても、政府高官が言うべきではないでしょう。 これでは、憎しみの矛先がフランス国になってしまいます。 まあ、フランスはフランス革命を起こした社会主義の国ですから仕方がありませんが。 ボルボの株もルノーが(フランス政府がと言っても過言ではない)20%持っており、その株もルノーの売り上げではなく、日産株の配当、日産技術者の英知で買っていることを考えると胸糞悪い。 日本国のプライドにかけて、日産社長、東京地検特捜部にエールを送ります。  


縄文人~無題

2018-11-27 09:44:50 | 日記

歴史好き歯医者のひとり言 ~  昨晩の「吉田類の酒場放浪記」に続く、BS 「歴史鑑定」は、縄文人を放映しておりました。 さて、我が国に最初から住んでいたのは、縄文人です。そこに、やがて大陸から違う種族がやってきました。弥生人です。彼らは、お米という文化をもたらしてくれました。そして、稲作が生活の中心になります。 お米の出来不出来は生死に直結しました。そこで、豊作を祈願する祭祀のような役が自然発生します。それが、今の天皇家につながっております。今上天皇のご公務は、穀物(特にお米)に始まり、穀物で終わるといっても過言ではありません。それだけ、我々の文化はお米と深く関わっているのですね。 お米の食べ方も「生 → 焼く → 炊く」と進化してきました。 生でお米を食べていたころ、噛むたびに耳の前の筋肉がピクッ、ピクッと動くことにご先祖様たちは気づいておられました。「 お米を噛むと動く場所= こめかみ」と名付けられ、現在に至っております。(下あごに付く側頭筋という筋肉) ちなみに、縄文人の歯は、世界の他の原始民族の歯に比べて虫歯が多かったようですが、これは、デンプンの摂取量が多かったことに起因するようです。


今日~ 11月25日

2018-11-25 07:03:51 | 日記

歴史好き歯医者のひとり言~  毎年、今日、11月25日に書き込む出来事があります。 1970年、11月25日、ノーベル文学賞候補作家、三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決しました。人はよく、「あの日、何をしていた?」と自分の履歴を三島事件と一つの光景にまとめ、問いかけてノスタルジーに浸ったりします。 僕は2歳、記憶のかけらさえ残っておりません。 三島由紀夫という天才を論じる時、小説、戯曲、文章ではなく、まず言葉が先行します。ひとつひとつの単語です。 彼は、頭の中を言葉が渦巻いて止まらなかったと思います。 具体的、抽象的な一つの事象が彼に刺さると、言葉をすくい出し、それに後から後から言葉が付いてくる。 あたかも、ハトに餌をやると次々にハトが集まってくるが如くにです。 あえて、言うなら(言うのは恥ずかしいのだけれど、言う権利はあります)、文章に無数散りばめた比喩を抑制するべきでした。才能を抑え込むべきでした。そうすれば、ひとつの比喩表現のすばらしさがさらに引き立ったような気がします。ダイヤモンドばかりだとダイヤモンドの美しさに慣れてしまう、フランス料理のフルコースばかり食べているとその美味しさになれてしまうのと同じ如くにです。 新橋に「末げん」という鳥すきの料理屋があります。 11月24日、自決前夜、三島由紀夫が最期の晩餐をしたお店として有名です。ランチは900円、夜も一人1万円のとりすきコース、お手頃ですから、是非行かれてください。 自分は5年前、弟夫婦と、近所の鳥塚さん(鳥ちゃん)とで、伺いました。


コーヒー・ライオン~雑感

2018-11-23 20:58:08 | 日記

歴史好き歯医者のひとり言~  名曲喫茶「ライオン」をご存知でしょうか? 渋谷道玄坂の一角、以前、酒井法子さんが薬で捕まった辺りに、大八車が従来していた頃から佇んでいる、喫茶店です。 一度だけ訪れましたが、完全にノックアウトされました。 喫茶店ではありません。 外観、内観、空気、全てにおいて、国、ないし東京都が指定すべき歴史的建造物です。 百聞は一見に如かず。 是非、行かれてください。 ご納得でしょう。 その裏辺りに、細木数子さんのご実家があったようですが、それはどうでもよいですね。 「コーヒーが冷めないうちに」「コーヒーを楽しむ心がホッと温まる50の物語」など、最近、コーヒーの向こう側を映しだす本、ドラマがヒットしております。 その現象は、せわしげな歩き方をしている僕らに、一度立ち止まらせようと、日常が手を差し伸べている証かもしれません。 さて、コーヒーを飲む習慣は、アフリカからまず、トルコに伝わります。世界最初のカフェは、イスタンブルに誕生し、やがてヨーロッパに流れ込み、カフェ文化を生み出しました。 イギリスではコーヒーハウスが大流行し、そこが世論を形成する大事な場所として機能しました。 二大政党制の形成、フランス革命の発端など、市民革命はコーヒーハウスから、と言っても過言ではありません。 ちなみに、カフェインの量はコーヒーよりも紅茶の方が多いそうです。 さらに、コーヒーは口臭の原因になりますので人と会う前にはお気を付けください。 なにはともあれ、超健康有料ドリンクコーヒー万歳!!