堺屋太一の著書、「 文明を解く Ⅰ、Ⅱ 」をいっきに読み終えた。
10年前に記述されたものだが、全く色あせていないし、今を鋭く言い当てている。
そして、いつも圧倒されるのは、氏の膨大な知識量と深い時代洞察力である。
力説される内容は、知価革命という言葉で表現された産業構造の根本的な改革と、地域主権、である。
気になったのは、「 日本という国は首都機能が移らない限り、改革は成功したためしがありません 」 という一節。
堺屋太一氏といえば、橋下大阪府知事の後見人としても有名。
橋下知事が言う、現在の二重行政を廃止するための大阪都構想も、東京から大阪に遷都するべきという堺屋氏の真意のカモフラージュかもしれない、などと勝手に深読みしながら読ませてもらった。
実際、10年ほど前の参議院特別委員会で、堺屋氏と石原都知事は、それに関して激論を交わしているようだ。
そして、地域主権が目指す、道州制。
今後、自然エネルギーへの移行に際して、地域ごとの自然環境に見合った、いわば地産地消的なシステムを念頭に置くべきではなかろうか。
今回、福島第一原発で発電された電力は、東北ではなく首都圏の電力管内で使われていた。
それにもかかわらず、福島の人々の生活は大きく狂わされた。しかし、それに対して我々首都圏の需要家の意識は低いと感じる。
特定地域に設置する大規模な集中型のエネルギー生産・供給システムから、地域ごとでまかなう分散型のシステムへの移行。
過不足が生じた場合は、地域間で補い合う。
真の地域主権、我々は道州制をめざすべきだ。
10年前に記述されたものだが、全く色あせていないし、今を鋭く言い当てている。
そして、いつも圧倒されるのは、氏の膨大な知識量と深い時代洞察力である。
力説される内容は、知価革命という言葉で表現された産業構造の根本的な改革と、地域主権、である。
気になったのは、「 日本という国は首都機能が移らない限り、改革は成功したためしがありません 」 という一節。
堺屋太一氏といえば、橋下大阪府知事の後見人としても有名。
橋下知事が言う、現在の二重行政を廃止するための大阪都構想も、東京から大阪に遷都するべきという堺屋氏の真意のカモフラージュかもしれない、などと勝手に深読みしながら読ませてもらった。
実際、10年ほど前の参議院特別委員会で、堺屋氏と石原都知事は、それに関して激論を交わしているようだ。
そして、地域主権が目指す、道州制。
今後、自然エネルギーへの移行に際して、地域ごとの自然環境に見合った、いわば地産地消的なシステムを念頭に置くべきではなかろうか。
今回、福島第一原発で発電された電力は、東北ではなく首都圏の電力管内で使われていた。
それにもかかわらず、福島の人々の生活は大きく狂わされた。しかし、それに対して我々首都圏の需要家の意識は低いと感じる。
特定地域に設置する大規模な集中型のエネルギー生産・供給システムから、地域ごとでまかなう分散型のシステムへの移行。
過不足が生じた場合は、地域間で補い合う。
真の地域主権、我々は道州制をめざすべきだ。