先日、TSUTAYAをうろうろしていると、「 小津の入り口 」という活字に目がいった。BRUTUS という若者向けの雑誌。気恥ずかしさを内側に隠し、ぱらぱらと通覧した。巷で汎用されている小津安二郎論を反芻するにとどまるも、人間が持つあたたかさのようなものがじんわりと胸に染みてきた。印象深かったのは、山田太一氏へのインタビュー記事で、「 ヘミングウエーと小津は、文章、会話を切り詰め、無駄なものを切り捨てることにより作品を高い次元に昇華させている、という点において両者類似している 」と述べられている部分。。。なるほどな。納得させられた。。。小津映画。大した事件も起きず、モノトーンなストーリーは、退屈の限りだが、社会生活、家族生活における思いやり、優しさ、といった基本形が丁寧に綴られており、普遍性があると思う。。。竜の話をするのに虫のたとえをするようだけど、カップヌードル醤油味、荻窪春木屋のラーメン、湖池屋ポテトチップスのり塩味、、、なんだな。小津映画は。混沌とした時代だからこそ、小津映画を観かえしたい。( 開始早々、20分ほどで飽きがきて、眠くなりますが、頑張って見終えましょう。細部にこだわり観察すると、日本酒を飲んでるシーンのバックには日本画が、ウイスキーを飲んでるシーンのバックには洋画が飾ってある。など面白い工夫がこしらえられています。)、、、、、、雑誌の最後に、「 蓬莱屋 」が掲載されていた。 このトンカツ屋、記載はなかったが、小津の代表作「 東京物語 」のロケ地として有名。。。JR御徒町駅から徒歩、2,3分。機会があったらご賞味あれ。。。
wikipedia で11月7日を検索すると、1944年、リヒャルト・ゾルゲ、尾崎秀実が処刑される。とある。ゾルゲ事件って、日本が舞台となった世界史を凌駕するほどのスパイ事件だと思う。篠田正浩監督の「 スパイ・ゾルゲ 」は、歴史背景が的確にとらえられており面白い。近衛文麿役の方はどなたか忘れたが、本人にそっくりだった。笑うべき個所ではないのだけど、なぜか笑ってしまう。映画、終戦のエンペラーにおける近衛文麿役は中村雅俊さんだったけど、こちらはスマートすぎた。全然似ていなかった(あたりまえ)。 スパイ、、、、、CNNニュースをダウンロードすると、「 Germany summons UK ambassador over spying report 」という見出しで、イギリスのドイツにおける盗聴活動がのべられていた。件のアメリカ盗聴事件の容疑者からの資料をもとにつきとめられたみたい。その内容をイギリスの新聞が述べていると、CNNが報道している。( これの意味するところも深く考えたい )アメリカ、イギリス、盟友ならでは、当然といえば当然だけど、ドイツはここにきて踏んだり蹴ったりだな。。。。。国家安全保障会議設置法案と特定秘密保護法案は極めて重要だけど、後者に関しては法解釈により色々と弊害がでてくるようなので綿密な議論が必要だと思う。。。。。。。11月7日、立冬。 ひんやりとした空気の肌触りが冬の気配を感じさせる。