早いもので、2017年も余すところ数日~ 確か、1年前の今頃も同じことを書き込んだ記憶がありますが、年の瀬にちなんで、年越しそばのうんちくで一足早く1年を締めくくりたいと思います。 江戸時代、吉原は唯一の官許の遊郭でして、悪所ではありましたが、江戸文化の一大中心地でもありました。 流行の発信源は吉原から、といった感じです。 吉原では大晦日にそばを食べる習慣が、民間一般の、年越しそばより早い時期に始まっておりました。 そばの「長くのびる」という縁起を、「客との縁が長く続くように」とかついだもののようです。 「通」とか「粋」 といった概念も、吉原の遊びに由来し、そば嫌いの客は、遊女達から卑下されていました。 僕の勝手な想像ですが、そばを、つるつるっと流し込む粋な食べ方は、遊女におだてられた客から色づき、それが江戸っ子、江戸自慢といった庶民の意識として広がっていったのかもしれませんね。 皆様、良いお年をお迎えください。 来年もよろしくお願いいたします。