穴馬検索シートの誕生
電卓による穴馬検索は時間的にきついものがあった。
仕事の合間を縫っての競馬では時間に追われる。
穴馬検索は主に夜の仕事になっていた。
毎日のように5~6時間は競馬新聞と睨めっこの日々が続いた。
古新聞を引っ張り出しては数値を電卓で計算した。
一レースの穴馬数値を出すのに2時間はかかる。
それでも全ての出走馬を検索する事はできない。面倒臭くもなってきた。
それでも穴馬検索によって浮上した穴馬が、馬券に絡む度に疲れは吹っ飛んでしま
った。
金を手にする度に意欲は湧いてきた。
いつしか気がつけば、穴馬数値の無いレースは予想が成り立たなくなっていた。
競馬新聞を見ても穴馬が探せない。
穴馬数値の無いレースでは何を買ったらいいのか、全く予想が成り立たない状態に
なっていた。
何とかもっと楽に穴馬検索ができないものか。
「パソコン入力ができれば楽になるのになー」 そんな思いを抱きながらもパソコン
は覚えようともしなかった。
すでに時間がたりなくなっていた。 毎日のスケジュールに追われていた。
そんなある日の事、女房がパソコンを習いたいと言い出した。
俺は内心大きな期待を持った。
「それは良い事だよ、これからは何があってもパソコンが必要だよ。覚えたら俺にも
教えてくれよ」 俺は大賛成した。
女房は年賀はがきをパソコンで作りたかったようだ。
俺にとっては、動機は何でも良い、覚えてくればパソコンで穴馬検索ができるかもし
れない。
全ての出走馬を穴馬検索できるようになる。
大きな期待となって全面的に応援をした。
女房がパソコンを習いだしてから数ヶ月がたっていた。
2005年の暮れには年賀はがきをパソコンで作っていた。
だいぶパソコンも身についてきたようだ。
俺は女房のパソコンをいじりだした。
最初にアルハベットの位置を覚えた。
パソコンの練習に射撃練習が入力されていた。
指を慣れさすために、毎日、時間を割いては射撃練習を続けた。
いつしか文章は全てパソコンで打つようになっていた。
ワープロは昔から使っていたけど、文字探しに時間が掛かって、精神的に苦痛に感
じていたのだ。 追い詰められた時しか使わなかった。
射撃練習のおかげで指使いの基本が身に付き、簡単に文字が打てるようになって
いた。
「俺もそろそろパソコンを習うか」 と女房に相談した。
女房と同じ先生に習うことにした。 女房はエクセルを習っていた。
俺は仕事上の事もありワードから習った。
とりあえず、文章の作成能力をアップしたかったからだ。
女房のエクセルで覚えた知識を垣間見て相談をした。
穴馬検索シートの作成を相談したんだ。
シートの構成は既に俺の頭の中ではできていた。
とりあえず表を作成した。 次に計算式を入れた。
俺の作った方程式を全て入力した。 入力方法も覚えた。
出来上がった穴馬検索シートにデーターを打ち込んでみた。
数字が簡単に出てくる。 凄い! 感動したね。
出走馬の全てを検索することができた。
これで穴馬探しは楽になる。 検索漏れも無くなる。
期待は大きく膨らんだ。 電卓での検索が嘘のようだった。
一瞬にして数字が出る、解かっていても嬉しかった。
方程式をいじって微調整も簡単にできる。 芝、ダートを問わず簡単に対応できる。
検索能力が数倍アップした。
さっそく、過去の大穴馬券のレースを拾い出して、穴馬検索シートにデーターを入力
してみた。
大穴馬券の穴馬が高数値を弾き出していた。
競馬新聞では選択できない穴馬が、検索シートでは浮上した。
思ったとおりだった。 俺は確信した。 穴馬検索シートは穴馬を捕らえている。
穴馬検索シートの穴馬は大穴馬券をプレゼントしてくれる。
競馬新聞では分からない穴馬を浮上させてくれる。
過去の的中させた穴馬券には根拠があったのだ。
穴馬検索シートの効果は絶大だった。 後はいかに信じて買えるかだけだった。
穴馬検索シートの穴馬が絡めば、大穴馬券になると信じていても心は揺らいだ。
人気馬に押されて心は揺れる、無印の大穴馬を買うときは怯んだ。
とても買えそうも無い穴馬が高数値で浮上するのだ。
穴馬数値に慣れるまでには、暫し、大穴馬券を落とすこともあった。
揺れる心は簡単に解消された。
大穴馬券を次々とゲットすることで、揺れる心は大きな自信へ変わっていった。
穴馬を買うことは楽しみへと変わっていった。
2006年の2月頃から穴馬検索シートによる快進撃が始まった。
穴馬検索したレース数が増え、穴馬券の的中レースが倍増した。
一週間で大入り袋を2回も手にすることもあった。
ブログ予想を開設するに至る、6ヵ月前までのことである。
アジュディイミツオーの喜びを再び味わうことができた。
単発ではなく、コンスタントに次々と大穴馬券的中の喜びを味わうことができたよ
いつしか競馬名人の胸中に浸っていた。
売上の2~3割りは俺のもの、大穴馬券をゲットする度に思った。
穴馬検索シートができたらパソコンの勉強は進まなくなってしまった。
穴馬検索の量が増えて時間が無くなってしまったのだ。
過去のデーターを蓄積してパソコンにストックした。
方程式を微調整して穴馬数値を分かりやすく工夫した。
ハンデを計算できるようにした。
競馬場の馬場差も考慮した。
地方競馬のダートだけを追い続けた。
しかし、土日になればJRAが始まる。 我慢できなくなった。
JRAのダート競馬の穴馬検索シートを作り上げた。
芝のデーターも打ち込み穴馬検索シートを作った。
JRAのダート競馬にはすぐに効果があった。
芝は改ざんの余地が残されていた。
穴馬検索シートが出来上がってみると改めて感じた。
JRAのハンデキャッパーは凄いとね。
穴馬検索シートで検索した数値にハンデの数値を計算すると、穴馬数値が並んでく
る。
ハンデで穴馬指南馬が浮上してくる。
凄い! ハンデキャッパーの見立ては凄い、穴馬数値を見ながら感嘆したよ。
穴馬検索シート誕生の秘話だよ。 おかげでパソコン操作が身についたよ。
文章がこんなに楽に書けるとも思わなかった。 書くことが苦痛でなくなったよ。
俺は字が下手だった、したがって書くのが苦手だった。
公的な文章を作るときはワープロを使っていた。
片手で一文字ずつ拾っては打ち込んでいた。
A4サイズの用紙を埋め尽くすのに一晩徹夜で書き上げていた。
苦痛の思い出しかない。 目は霞み、文字を探すもどこしさにイライラがつのった。
射撃練習が効果的だったのかな、文字探しはしなくなった。
文章を書くのが実に楽になった。 これも競馬のおかげだね。
穴馬検索シートを作り上げて、電卓とペンから開放されたよ。
3~4年電卓計算で穴馬検索してたことを考えると夢のようだよ。
穴馬検索シートはまだまだ改ざんの余地がある。
馬場差をもっと正確に調整する必要がある。
馬場に合わせた計算方法を調整する必要がある。
今の計算方法は、中山、阪神、京都、中京、小倉競馬場には効果がある。
直線の長い、東京、新潟競馬場には少し弱い。
競馬場ごとに、穴馬券のレースデーターを集めて特徴を掴み、数値に反応するよう
に調整する必要がある。
10万馬券の的中配当金総額が、一億円達成を果たしたら、少し時間を頂いて整理
をしたいと思っているところだよ。
予想サイトを休まないとできないことだよ。 時間が足りないんだ。
穴馬検索シート誕生秘話でした。
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