警察官に感謝したこともあるよ このときは警察って頼もしいなと思ったね
小学生の頃だけどね 親父が事業で人を雇ったんだけどね 仕事は忙しいけど人が足りなかった
既に使っていた職人に頼まれて雇った奴が刑務所帰りだった 俺は刑務所帰りと聞いて驚いたけどね
親父は頼みを聞いて雇ったようだ しばらくすると職人同士でトラブルが起きた 喧嘩になったので刑務所帰りを辞めさせたらしい
辞めさせられた刑務所帰りは腹を立て、親父を脅して金を取ろうとしたらしいんだ
親父が用事で家を留守にする時は、俺に電話番号を書いたメモを渡して、あの連中が来たらここに電話して来て貰えと言って出かけた
電話の先は故意にしている交番だった「話してあるからすぐに来てくれるよ、奴らが来たら電話しろ」と言って出かけたよ
夕方になって辺りが暗くなってきた頃、奴らが5人くらいで「親父はいるか!」とやってきた
アロハシャツに雪駄履きでもろチンピラヤクザだよ 見覚えのある顔が二人いたよ
俺は声と態度でビビッタけどね、家には俺以外に女の姉妹が二人しかいない。 俺は「親父は出かけてるよ」と言ったよ
何かグズグズ言ってたけど、俺には余裕がないからね 「皆が来たら電話しろって言われているから電話するよ」と言って電話したんだ
一人が何処へ電話したんだと聞いたから「交番だよ」って言ったら慌ててたよ
親父に言われたとおりに話したら、警官は「すぐに行くから、受話器をそのままにしとけ」と言ったよ
しばらくするとサイレンの音が聞こえてきた チンピラ連中は慌ててたけど逃げる様子は無かった
警察よりも早く親父が帰ってきた 親父は「金が欲しいのか」と言って100万円の札束をテーブルに投げたよ
チンピラたちはサイレンの音にビビッてうろたえていたよ 金に手も出せずおろおろしてたよ
パトカーが3台駆けつけた チンピラ全員をパトカーに乗せて連れてったよ 俺はホッとしたよ
暴力沙汰になったら親父がやられると思って心配したね 警察は呼んだけどね 来るまでの時間は長く感じたね
ほんの十数分の出来事だけどね どうなるのか小学生の俺には不安で恐かったよ
親父には「良く電話できたな」と褒められたけどね 電話をしてるときは恐かったね
この時ほど警察って頼りになるなって思ったことはないよ 警察は正義の味方だとこの時は思ったね
親父は警察に仲の良い知り合いが居たんだね 昔の交番は地域に密着してたからね
上役にも親しくしていたらしく、年末の年越しでは、パトカーが家に来て刑事が上がりこんでいた
刑事は脇に無線機を置いて取り締まり状況を聞きながら親父と酒を飲んでいた 事件が発生したら駆けつけるつもりらしい
年越しまで酒を飲んでは帰って行ったよ ビールをお茶ですと言うと「アメリカのお茶ですね」と言って飲む時代だったね
警察と親しかったので簡単に問題が解決したのだろう 勤務中にサボって酒を飲む姿には驚いたけどね
当時の大人の喧嘩は恐かったよ 殴り合いではないよ 武器を持って喧嘩するからね
酔っ払って意地の張り合いになって喧嘩をするんだけどね スコップにバールだよ
それを持って振り回して喧嘩するんだよ 当たったら大怪我だよ 仲間が止めに入って止めるんだけどね
目の前で喧嘩になったときは恐かったね 命がけだよ 素手では勝てないことを分かってるからね
何か武器を持って喧嘩するんだ 顔に大きな傷があった職人に聞いたときはねスコップで殴られたと言ってたよ
けつのポケットにマイナスドライバーを持って帰る職人がいるんだけどね
「それどうするの」って聞いたら 「喧嘩になったらこれで刺すんだよ」って言うんだよ
「酒飲んで喧嘩になると危ないんだよ、みんな何か武器を持ってるからね、護身用だよ」って言ってたよ
これが当時の大人の喧嘩だよ 殴り合いの喧嘩なんか想像できないよ 命のやり取りだよ
大人の喧嘩は命の取り合いになるって俺は認識してたよ 殴り合いの喧嘩は小学生の喧嘩だよ
俺の親父には日本刀で切られた痕があった 右腕に十数センチの切られ傷、左腕には刺され傷だよ
大きな傷跡で「どうしたの」って聞いたことがある 若い頃に喧嘩になって日本刀で切りつけられたそうだよ
自分は素手だったので右手で庇ったら切られた、次に刺してきた日本刀が左腕に刺さって止まったので右手で日本刀を取り上げてやっつけたと言ってたよ
背筋が寒くなったよ 想像しただけで恐かったね 正に命がけの喧嘩だろ 中途半端な覚悟では喧嘩は出来ないよ
これが俺の小学生の頃の大人の喧嘩だよ 殴り合いの喧嘩なんて子供の遊びだよ 喧嘩のイメージはまったく違うよ
親父も血気盛んで特攻隊に志願した 行かぬまま戦争は終ったそうだけどね お爺さんには怒られたらしいね
お爺さんは命がけで日本に帰ってきたんだからね 負け戦は分かっていただろう 命を捨てるようなもんだと親父を怒ったのだろう
戦前生まれは命を捨てる教育を受けてるからね 何時でも命を捨てられる勇気が男の価値観だった
育った環境と教育で人間の考え方は違うだろう 恐さを知らないって事の方が恐いだろう
親父は若い頃は短気で喧嘩早かったらしいけどね 俺の知ってる親父は我慢強かった 滅多に怒らなかった
何時もにこやかで笑い飛ばすような男だった でも、男の生き様と死ぬ覚悟を感じさせたね 命乞いをしない男だった
丁度還暦に近づいた頃かな 酒を飲んで喧嘩をしたらしく額を割って血だらけになって帰ってきたことがある
いい年こいてと思ったけどただ事ではないからね 何があったか聞いたんだ ヤクザに絡まれたらしい
ビール瓶で頭を殴られたそうだ 脳をやられなくて良かったと思ったけどね カッとなって割れたビール瓶を取り上げて刺したそうだ
俺はビックリしたよ やばい警察沙汰になると思ったけどね「腹はやばいから太ももを刺した、命は問題ないよ」って言うんだよ
「奴は鶏が首を落とされたみたいに飛び上がって逃げたよ」って言うんだよ 俺は参ったね
ヤクザを刺したんだからね いずれにしても警察沙汰になるとか報復とか考えたけどね いろいろな意味で覚悟したよ
翌朝の朝刊を見たよ 事件になっていないよ どうなるのかじっと様子を見てたよ
幸いにも事件にならなかった 相手も被害届を出す状況ではなかったんだろう 報復もなかった
ビール瓶だから傷も大したことはなかったんだろう 相手は殺されると思ってビビッタかもね
親父も反省したらしくしばらくは大人しくしていたよ 若き頃の血が騒いでしまったんだね
大人の喧嘩は命の取りあいだよ 生半可な気持ちで喧嘩なんか出来ないよ これが俺の子供の頃からの喧嘩のイメージだよ
今の虐め問題を聞くと、何か遊び感覚で死ぬまで追い詰めてしまう感じがするね「窮鼠猫を咬む」って事がないんだろうね
俺の中学はカツ丼の恩返しで少し書いたけどね、体の大きい子に小さい子がからかわれていた事が在ったよ
継続的にされていたから今で言う虐めだろう 小さい子はある日、意を決して立ち向かったよ
かばんから手製の大型ナイフを出して刺そうとした 俺は焦って止めたよ 体のでかい奴は震えて動けなくなった
小便こそ漏らさなかったけどね 真っ青になってたよ 大きい子が素直にビビッタから刺さずに済んだ
とっさに向かってきたら刺しただろう 止める時間もなかったと思うよ ビビッタから治まったんだよ
刺される恐さが一瞬に伝わったんだよ 大きい奴は二度と絡まなくなった 恐れるようになったよ
捨て身になった奴の勝ちだよ 俺は喧嘩の結末はこの瞬間だと常に思っていたからね よくやったなって褒めたよ
この中学校では 俺が1年の時に3年生が喧嘩で内臓破裂で一人死んでるよ 喧嘩は命の取り合いだろ
遊び感覚で人を追い詰める虐めは、人の痛みや恐さを知らないからだろ 弱肉強食の申し子なんだろうね
強いものは弱いものに何をしても良いと思っているんだろうね 弱いと思ってる奴にやられるってことを知らないんだろう
命を捨てた奴の勝ちだって事を知らないんだろう 虐めるような奴に教えないとね
遊び感覚で加害者意識がないんだろ 人の命を奪うって事は自分の命を取られても仕方がないって事をね
小学生の頃だけどね 親父が事業で人を雇ったんだけどね 仕事は忙しいけど人が足りなかった
既に使っていた職人に頼まれて雇った奴が刑務所帰りだった 俺は刑務所帰りと聞いて驚いたけどね
親父は頼みを聞いて雇ったようだ しばらくすると職人同士でトラブルが起きた 喧嘩になったので刑務所帰りを辞めさせたらしい
辞めさせられた刑務所帰りは腹を立て、親父を脅して金を取ろうとしたらしいんだ
親父が用事で家を留守にする時は、俺に電話番号を書いたメモを渡して、あの連中が来たらここに電話して来て貰えと言って出かけた
電話の先は故意にしている交番だった「話してあるからすぐに来てくれるよ、奴らが来たら電話しろ」と言って出かけたよ
夕方になって辺りが暗くなってきた頃、奴らが5人くらいで「親父はいるか!」とやってきた
アロハシャツに雪駄履きでもろチンピラヤクザだよ 見覚えのある顔が二人いたよ
俺は声と態度でビビッタけどね、家には俺以外に女の姉妹が二人しかいない。 俺は「親父は出かけてるよ」と言ったよ
何かグズグズ言ってたけど、俺には余裕がないからね 「皆が来たら電話しろって言われているから電話するよ」と言って電話したんだ
一人が何処へ電話したんだと聞いたから「交番だよ」って言ったら慌ててたよ
親父に言われたとおりに話したら、警官は「すぐに行くから、受話器をそのままにしとけ」と言ったよ
しばらくするとサイレンの音が聞こえてきた チンピラ連中は慌ててたけど逃げる様子は無かった
警察よりも早く親父が帰ってきた 親父は「金が欲しいのか」と言って100万円の札束をテーブルに投げたよ
チンピラたちはサイレンの音にビビッてうろたえていたよ 金に手も出せずおろおろしてたよ
パトカーが3台駆けつけた チンピラ全員をパトカーに乗せて連れてったよ 俺はホッとしたよ
暴力沙汰になったら親父がやられると思って心配したね 警察は呼んだけどね 来るまでの時間は長く感じたね
ほんの十数分の出来事だけどね どうなるのか小学生の俺には不安で恐かったよ
親父には「良く電話できたな」と褒められたけどね 電話をしてるときは恐かったね
この時ほど警察って頼りになるなって思ったことはないよ 警察は正義の味方だとこの時は思ったね
親父は警察に仲の良い知り合いが居たんだね 昔の交番は地域に密着してたからね
上役にも親しくしていたらしく、年末の年越しでは、パトカーが家に来て刑事が上がりこんでいた
刑事は脇に無線機を置いて取り締まり状況を聞きながら親父と酒を飲んでいた 事件が発生したら駆けつけるつもりらしい
年越しまで酒を飲んでは帰って行ったよ ビールをお茶ですと言うと「アメリカのお茶ですね」と言って飲む時代だったね
警察と親しかったので簡単に問題が解決したのだろう 勤務中にサボって酒を飲む姿には驚いたけどね
当時の大人の喧嘩は恐かったよ 殴り合いではないよ 武器を持って喧嘩するからね
酔っ払って意地の張り合いになって喧嘩をするんだけどね スコップにバールだよ
それを持って振り回して喧嘩するんだよ 当たったら大怪我だよ 仲間が止めに入って止めるんだけどね
目の前で喧嘩になったときは恐かったね 命がけだよ 素手では勝てないことを分かってるからね
何か武器を持って喧嘩するんだ 顔に大きな傷があった職人に聞いたときはねスコップで殴られたと言ってたよ
けつのポケットにマイナスドライバーを持って帰る職人がいるんだけどね
「それどうするの」って聞いたら 「喧嘩になったらこれで刺すんだよ」って言うんだよ
「酒飲んで喧嘩になると危ないんだよ、みんな何か武器を持ってるからね、護身用だよ」って言ってたよ
これが当時の大人の喧嘩だよ 殴り合いの喧嘩なんか想像できないよ 命のやり取りだよ
大人の喧嘩は命の取り合いになるって俺は認識してたよ 殴り合いの喧嘩は小学生の喧嘩だよ
俺の親父には日本刀で切られた痕があった 右腕に十数センチの切られ傷、左腕には刺され傷だよ
大きな傷跡で「どうしたの」って聞いたことがある 若い頃に喧嘩になって日本刀で切りつけられたそうだよ
自分は素手だったので右手で庇ったら切られた、次に刺してきた日本刀が左腕に刺さって止まったので右手で日本刀を取り上げてやっつけたと言ってたよ
背筋が寒くなったよ 想像しただけで恐かったね 正に命がけの喧嘩だろ 中途半端な覚悟では喧嘩は出来ないよ
これが俺の小学生の頃の大人の喧嘩だよ 殴り合いの喧嘩なんて子供の遊びだよ 喧嘩のイメージはまったく違うよ
親父も血気盛んで特攻隊に志願した 行かぬまま戦争は終ったそうだけどね お爺さんには怒られたらしいね
お爺さんは命がけで日本に帰ってきたんだからね 負け戦は分かっていただろう 命を捨てるようなもんだと親父を怒ったのだろう
戦前生まれは命を捨てる教育を受けてるからね 何時でも命を捨てられる勇気が男の価値観だった
育った環境と教育で人間の考え方は違うだろう 恐さを知らないって事の方が恐いだろう
親父は若い頃は短気で喧嘩早かったらしいけどね 俺の知ってる親父は我慢強かった 滅多に怒らなかった
何時もにこやかで笑い飛ばすような男だった でも、男の生き様と死ぬ覚悟を感じさせたね 命乞いをしない男だった
丁度還暦に近づいた頃かな 酒を飲んで喧嘩をしたらしく額を割って血だらけになって帰ってきたことがある
いい年こいてと思ったけどただ事ではないからね 何があったか聞いたんだ ヤクザに絡まれたらしい
ビール瓶で頭を殴られたそうだ 脳をやられなくて良かったと思ったけどね カッとなって割れたビール瓶を取り上げて刺したそうだ
俺はビックリしたよ やばい警察沙汰になると思ったけどね「腹はやばいから太ももを刺した、命は問題ないよ」って言うんだよ
「奴は鶏が首を落とされたみたいに飛び上がって逃げたよ」って言うんだよ 俺は参ったね
ヤクザを刺したんだからね いずれにしても警察沙汰になるとか報復とか考えたけどね いろいろな意味で覚悟したよ
翌朝の朝刊を見たよ 事件になっていないよ どうなるのかじっと様子を見てたよ
幸いにも事件にならなかった 相手も被害届を出す状況ではなかったんだろう 報復もなかった
ビール瓶だから傷も大したことはなかったんだろう 相手は殺されると思ってビビッタかもね
親父も反省したらしくしばらくは大人しくしていたよ 若き頃の血が騒いでしまったんだね
大人の喧嘩は命の取りあいだよ 生半可な気持ちで喧嘩なんか出来ないよ これが俺の子供の頃からの喧嘩のイメージだよ
今の虐め問題を聞くと、何か遊び感覚で死ぬまで追い詰めてしまう感じがするね「窮鼠猫を咬む」って事がないんだろうね
俺の中学はカツ丼の恩返しで少し書いたけどね、体の大きい子に小さい子がからかわれていた事が在ったよ
継続的にされていたから今で言う虐めだろう 小さい子はある日、意を決して立ち向かったよ
かばんから手製の大型ナイフを出して刺そうとした 俺は焦って止めたよ 体のでかい奴は震えて動けなくなった
小便こそ漏らさなかったけどね 真っ青になってたよ 大きい子が素直にビビッタから刺さずに済んだ
とっさに向かってきたら刺しただろう 止める時間もなかったと思うよ ビビッタから治まったんだよ
刺される恐さが一瞬に伝わったんだよ 大きい奴は二度と絡まなくなった 恐れるようになったよ
捨て身になった奴の勝ちだよ 俺は喧嘩の結末はこの瞬間だと常に思っていたからね よくやったなって褒めたよ
この中学校では 俺が1年の時に3年生が喧嘩で内臓破裂で一人死んでるよ 喧嘩は命の取り合いだろ
遊び感覚で人を追い詰める虐めは、人の痛みや恐さを知らないからだろ 弱肉強食の申し子なんだろうね
強いものは弱いものに何をしても良いと思っているんだろうね 弱いと思ってる奴にやられるってことを知らないんだろう
命を捨てた奴の勝ちだって事を知らないんだろう 虐めるような奴に教えないとね
遊び感覚で加害者意識がないんだろ 人の命を奪うって事は自分の命を取られても仕方がないって事をね
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