サニテラの仲間達

退職を機に、自分は残りの人生で何をしたいのか心の声に耳をかたむけ山小屋生活を楽しみ、世界を歩く夢を実現したいと考えてます

第二の人生 関東で住むにはどこがいい?

2024-07-18 07:07:00 | 娘夫婦と孫
東京での通勤エリアはどこに住む?

娘達夫婦の二組がそれぞれ自分達の住む場所を探し始めている様子。よく話題になる住みやすさNo1とか、住みたい街ベスト等の調査では都内及び近郊の街を取り上げたりしています。私に娘達夫婦の住居を決める決定権が有るのなら、また資金を無視して良いのなら田園調布の戸建て住宅や、東京タワーがテラスから見える億ション、又は都内で飲みに行って歩いて帰れる距離の隠れ家みたいな戸建の庭が広い平屋住宅。私達が泊りで遊びに行って楽しめる家って事ですね。まあ買う事も維持できない夢物語なのですが。

実際は、各々の勤め先への通勤時間等の条件やローンのMAXで広くエリアを探してみてもびっくりするような悲しい物件しか無いようです。現実は厳しいものです。日本の物価上昇は始まったばかりで不動産価格もこのまま上昇するばかりなのか、それとも今東京の物件を購入していると言われている中国人が本国での仕事が危うくなり手放す流れで下がっていくのか。人生の選択はいつも無情です。

私から娘達への情報として、候補地近辺の都市再開発計画の有無や災害マップ等の情報と共に、その地の標高も確認した地図などを作って渡したいと思っていたんですが、ふと豪雨による河川氾濫等以外に津波や海面上昇も多少は頭に入れておいた方が良いかと思い調べていました。
我が家は海からはかなり内陸で標高は21mですが近くに貝塚古墳があります。昔はこの辺りも海だった証拠です。関東の貝塚から当時の関東の様子が伺えるだろうと調べてみたら、学者さんが色々と地図を作っていました。

6000年程前の関東は海の底

その当時の関東全域が浅いだろうけど海の底です。
そこでまた疑問が起こり、関東平野の成り立ちを調べたら簡単にいうと、①10万年前は深い海の底だった。②2万年前に海面が100m以上低下した事から陸地になり河川がながれ浸食されV字谷が形成され富士山の噴火などによる火山灰の層も出来た。③6000年前(縄文時代)に再び海面が100m以上上昇して関東の内陸部まで海水が侵入した。(ここで貝塚が出来る)その後内陸や入り江の底には泥が堆積し埋め立てられ干潟や湿地になった。
江戸時代に入り徳川家康入府後に利根川を現在の流れに変え、それまで広大な湿地で人も住めないような湿地が干し上がり低地に変え、江戸を一気に世界でも有数の大都市に変貌させて行った訳です。

これを知ると、更にびっくり2万年前に海面が100m以上も下がり、6000年前に今度は逆に100m以上も上昇したと言う事実の理由を更に詳しく調べてみると、2万年前には北極や南極の様な寒帯気候の地域が広がり北アメリカやヨーロッパ北部が凍り付き厚さ3000mにもなる分厚い氷で覆われていた「氷期」だったが、地球全体が全て寒かったわけではなくて、赤道の付近は熱帯のままだった。一番の違いは海面の高さで100m以上低くなり日本と朝鮮半島は陸続きで歩いて行き来できた。一方、「氷期」と「氷期」の間に挟まれた暖かい時期を「間氷期」と呼び、氷期に発達した北アメリカ北部やヨーロッパ北部にあった氷が解けて海面が現在と同じ程度になった時期の事をいう。そして今は間氷期の真っ最中という事です。
最後の「氷期」のピークである2万年前から約1万年前に「間氷期」となり7000~6000年前には温暖のピークを迎え100m以上の海面上昇が起きています。当時の関東では現在よりも4m程海面が高く海水温度も2度高かった様です。その後現代までの間に今度は逆に緩やかに現在の海面になっていきました。この海面低下の原因も解明されていますが、長くなるので割愛します。

人の一生が100年足らずの時間軸なのに、海面上昇や海面の低下が「氷期」の影響で万年単位となり、これからは氷期に向かう訳ですが、一方では、地球温暖化が進んでいるとも言われ、南極の氷の一部溶解で海面上昇が起こると言われてますが、どちらが正しいんでしょう。
氷河期が来た場合、現在の欧州やカナダにロシアは住めなくなる代わりに、世界中の大陸棚が陸地になりますから人類の大移動と、世界秩序は壊れ中国が世界一強になる気がします。温暖化が進んだ場合は、海面上昇が数mあり世界中の沿岸部の大都市が海に沈む代わりに、シベリアやカナダの北部、グリーンランド等が人が住めるレベルへ、南極も住めるようになるかも知れません。

結局、今世界で言われている二つの考えのどちらか一方が正しい訳ですが、私個人は氷期にいずれはなって行くだろうと思うので、今は逆に温暖化は進めていた方が良い様に思います

それこそ、なる様にしかならないでしょうが、自宅を買う条件とすれば、海面上昇や降下があってもせいぜい2m程考えておけば良いような気がします。
それよりも、地震や津波や洪水対策をするしかないという結論に、時間をかけたもののぐるっと回って元の段階に戻ったというオチにならないオチでした。

おしまい。