最近、私の母方のお祖父さんの事をよく思い出します。
お祖父さんは、明治生まれの九州男子を地で行くような人でした。米と井草を作るお百姓さんでした。馬も数頭飼っていた馬も好きな人でした。柔道家で耳が潰れていました。骨接ぎも今でいうボランティアで行っていました。筋肉隆々で怒ると怖かったですが絶対に暴力はふるった事はなかったように思います。醤油や味噌やどぶろくも作っていましたが、近所の人からどぶろく作りを密告されてからはどぶろく作りは止めました。笑った顔がくしゃくしゃで私にはいつも笑っていました。空を見て風を見て次の日の天気を当てていました。私が聞くと丁寧に教えてくれていましたが忘れてしまいました。お祝い事があると中心に座り多くの子供達や分家の人達に囲まれてお酒を飲んで笑っていました。
ある意味、私はお祖父さんの中に理想の男の姿を見ていました。結局、私も私の記憶にある元気だったお祖父さんの歳くらいになりましたが、全然追いつけていないように思います。だから、最近よく思い出すのかもしれません。
私は、自分の子供たちにちゃんと男の姿を見せているんだろうか。孫にも大人になって思い出してもらえるようなお祖父さんになれるのだろうか。こんなだらしない短気な小心者の私を見られたくないような、見て欲しいような。そんな事を思っています。
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