4月28日発売予定だったと思うが、一日前に発見。
『ブレイド・オブ・アルカナ The 3rd Edition リプレイ ハイデルランド英雄譚』
BoA(ブレイド・オブ・アルカナ)のリプレイが2つ収録されているが、どちらも以前のバージョンのものを3rdに書き直したものらしい。
●『ディングレイの魔核』 菊池たけし
ルールを上手に(隠れて)使ったネタはなかなかのもので、それはいいんだけど。
元が2ndのルールを使っている為に、3rdに直したことによって微妙に違和感の出てるネタがある。
少なくとも、元が2002年に書かれて、その当時きくたけさんがセブン=フォートレス以外のリプレイを書くのが7~10年ぶりだった、ということが分からないと「勉強しました」の意味とか分からないじゃん。
それに、ランドグリーズの卑怯な行動は、元の方が分かり易かったしインパクトがあったなぁ。(50m離れた所に出現し、攻撃できないじゃんと思わせておいて突撃! そういえば、馬のHPの使い方もルール変更であまり酷くなくなったみたいだし)
エルトの「半歩さがる」は、さらにセコくなったけど(笑)
30cmはルール違反だったけど3cmならいいのかぁ…と思ったら、マイナーアクションなんてものに変わってたのか。
●『まことの騎士』 稲葉義明
こっちは、うって変わって渋い、まさにBoAという雰囲気。なぜきくたけさんだと、ああまできくたけ節になるのか(笑)
これも以前のものを3rd用に変換したらしいけど、元を知らないので差については何とも言えない…でも面白かった。
特に“まことの騎士の剣”を初めて使った辺りはちょっと感動!
こういうのはF.E.A.R.はホント得意だよね~。
●あとがき
あとがきを見て知ったんだけど、この2つのリプレイは、どちらも標準のBoAからするとちょっと特殊らしい。
きくたけさんのは雰囲気がもう全然BoAじゃない(セブン=フォートレス!)だし、稲葉さんのも敵がBoAっぽくないし、実は特殊ルールを使っていたらしい。
いずれにしても、3rdで(まだ)使えないルールを使ったリプレイを、3rdの名前で出すのはどうかと思うけどなぁ。少なくとも、あとがきじゃなくてまえがきにそれについて書くべきでは?(まえがきでは、この本は「3rdが出たのに併せて初めて書いた」かのような雰囲気だったし。それどころか、巻末に初出も載せないのはいかがなものか)
そういや、BoAのクライマックスでの敵のお決まりの台詞「捧げよ、聖痕!今宵は殺戮の宴なり!」は、初出箇所で説明を入れるべきだよね。でないと、初めてBoAを見た人には面白みが分からないよ。
…ちゅーか、『ディングレイの魔核』ではこの台詞が最初に出てくるし、『まことの騎士』では敵がこの台詞言わないし、やっぱりBoAとしては特殊なんだな、2つとも(苦笑)