今年読んだどこかのブログを見て思ったことを思い出したw
プログラムの品質と価値について、そのブログでは、「品質」の評価基準に「価値」を含めているようだった。
プログラムの「品質」と「価値」は別物だと思う。
プログラムの「品質」っていうのは、例えばWebアプリなら、24時間365日稼動し続けられるとか、大量のアクセスがあっても落ちないとか、インジェクションっぽい入力をされても大丈夫とか、そういう事だと思う。
一方、「価値」は、ユーザーにとって便利であるとか、(そのプログラムを動かすことによって現れる)サービスを提供する企業にとっては収益が高いとか、そういう事だと思う。
そして、品質と価値は全く無関係という訳でもなくて、品質が悪ければ価値は下がる。でも品質が良いからといって価値が高いとは限らない。
便利なサービスでも落ちまくってたら評判(価値)は下がるし、全くバグの無いクソゲーは品質は高いけど価値は低いよね(笑)
ちなみに、「UI(ユーザーインターフェース)がクソ」とかいうのは、プログラムの品質というよりはサービスの品質だと思う。
プログラムは、あくまでサービスの仕様(要件)を満たすように作るものだから、仕様を満たしていればプログラムの品質としては合格。
つまりサービスの品質が悪いというのは、プログラムの品質が悪い場合と、そもそも仕様が悪い場合があるってことかな。
ユーザーやサービス提供企業が欲しいのは「サービスの価値」の方だから、「価値」を重視するのは当然だろう。
でもプログラムを作る側(SIerとか)にとっては、「プログラムの品質」を担保するのが第一の仕事だと思う。(メンテナンスしやすいプログラムにする、というのもプログラムの品質のひとつだと思う。これは「サービスの価値」とは全く関係ないが)
「価値」の担保をSIerに求めているとすれば、それは筋が違うと感じる。
(SIer側の戦略として、自らの意義を高める為に「価値」の領域に手を出すのはありだとは思うけど、「品質」を高めるようにするのが本業だと思う(というかまずは最低ラインをですね・・・^^;))
このように、「品質」と「価値」は別々の意味で使うので、品質と価値をどちらかに含めて考えるのは良くないと思ったのでした。
ちなみに、どういうものが価値になるかを考えるのは、当然サービス提供企業だよね。それを考える気が無いというなら、みんなが大好きなコンサルという手もあるけどw
自社が何を提供するのかを考えないなら、何の為の会社なんだか。金だけ出す?
さらにお金も出さないとしたら、何なんだろうね?^^;