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SFリプレイ『アルセイルの氷砦』

2010-08-24 04:29:02 | TRPG

セブン=フォートレスリプレイ1『アルセイルの氷砦』(2010-07-30)

なんでまた今さらセブンフォートレスの一番最初の巻が再発売されるんだ^^;
この第1巻だけで4度目の単行本化。再発売される度にタイトルは「Advanced」とか「V3」とか付いていたが、今回は「メビウス」になるのかと思ったら何も付いていない。
2巻以降をメビウス版として順次発売していくわけでは無いということか…?

今回の内容は、基本的にはV3版と同じ…イラストが変わっているのは周知の通り。だが、文章も単なる再発行と違って、意外にもけっこう手が入っている。(後書きから察するに、まどかさんの仕事? お疲れ様です)
まず言葉の統一。
サライの一人称は「アタシ」、マドカは「わたし」に統一。(自分の見たところ、p.280最終行のサライの台詞だけ修正が漏れてるかなー)
二人称を「君」→「キミ」に変えている箇所も多数。(がけは崖だったりガケだったり…^^;)
ルール用語を統一。(チェック→ジャッジとか。プラーナは開放→解放、能力値の名称は【】で囲む)
ですます調の統一。

それから、一行の文字数が違うので、一行に収める為にちょっと単語を削っている箇所もある。その為に「(笑)」が削られている箇所もあるな。それとは関係なさそうだが、「!」の個数も変更されている箇所がある。
それと、概ね各章をページの先頭に持ってくるようにしたようだ。
他にも平仮名を漢字に直したり(あるいは逆に平仮名にしたり)表現を修正したりしていて、平均したらほぼ全てのページに手が入っているんじゃない?
(p.167でニムリング(白光)がなぜか白刃になったりもしているが…)

単なる再発行っぽいのに、よくここまで手を入れたもんだ!ほとんど誰も気付かんだろうに…^^;(比べながら読まなきゃいけなかった(?)もんだから、普段の倍以上の時間がかかって面倒だったぞ(爆))

内容的にも改変されている箇所があって、大きいのは
p.76…カザマの描写が削除。“その場に居なかった”という意味に変えたのかも。
p.127…最後のドラゴン→数少ないドラゴン
p.201…わが義娘よ→わが娘よ
p.209…30体→20体
p.265…前に言わなかったっけ?→前に資料に書いて渡さなかったっけ?
p.265…『精霊界の中は時間の流れがはやい』→遅い
p.306…魔法封じ→属性魔法封じ
…なんか、最初の頃からの間違いの訂正も含まれているようだけれども、今まで気付かなかった誤字もいくつかあったなぁ。くやしい(苦笑)

他にはp.54でレッドキャッスル・ホテルの説明文が追加されていたりする。
つーかどうせ出すんだったら、S=F1よりも『ラグネシアの遺跡』とかの文庫本を出せばいいのに…。(ロードス島戦記も、D&D版が出たら買う人けっこう居る…かもw)

p.206キタローダンジョンの図は、V3版には細かいつぶやきが載っていて面白かったのに、今回はそういうネタが無かったのが残念。

まぁこのタイミングで第1巻を発売した意図は、S=Fの最終シリーズが進行中だから、回収される伏線の予習をしておけということなんだろう(笑)
確かにミドリの結末は覚えていたけれども、サライの台詞までは忘れていた。「また会いましょう」が実現されることは無いという覚悟だったけれど、もしかしたら…!?
それに、アルマジューロがどうなったとか、そもそもラスィがドラゴンを守っていた理由(数百年後のシナリオがついに来た!)とか、その時は気になったけど忘れてたものとかあるし。
精霊獣は艦砲射撃で蹴散らされるような存在になってしまったが(苦笑)
この予習のおかげで、ラストのオールキャスト(のジョーク)でオーマキバ・ワミが出てくる余地が出来た?(爆)


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