この授業に参加したロンドン南部の白人、黒人、東南アジア系中学生たちの戸惑い、不安、焦燥感がこ
ちらまで伝わってきた。日本ではあまり取り上げられない人種差別というキーワード。アメリカやヨー
ロッパ、世界中で日常的に起きている問題。特に最近アメリカでの「ブラック・ライブズ・マター運動」
には驚かされたが、日本では現象面しか報道されていないと感じる。
授業の中で白人の子たちは「自分は差別主義者ではない」と胸を張っていたが、無意識の偏見に気づか
されていく過程には胸が詰まる思いになる。ちょっとした言動で「レイシスト(人種差別主義者)」の
レッテルを貼られるかもしれないと日々思っているという。クラスは色々な人種がいるが、白人だけに
分けられると極端に気弱になっていく。
カラードに分けられた子たちは今までに差別を受けた経験があり、逆に開き直って、次々に発言して賑
やかになっていく。さらに東南アジア系の子たちは白人でもなく、黒人でもないということに傷つけら
れることが多いと告白する。
授業の最後に同じスタートラインに立った彼らは、今までの経験から優位性、非優位性を思い知らされ
差別は社会に厳然とあることを改めて知る。日本の教育ではタブーとされることが多い。しかし世界は
現実にあることを生徒たちに知らせ、克服していくにはどうするかを考えさせる方に向かっている。知
識を詰め込むだけの授業では通用しない。
ちらまで伝わってきた。日本ではあまり取り上げられない人種差別というキーワード。アメリカやヨー
ロッパ、世界中で日常的に起きている問題。特に最近アメリカでの「ブラック・ライブズ・マター運動」
には驚かされたが、日本では現象面しか報道されていないと感じる。
授業の中で白人の子たちは「自分は差別主義者ではない」と胸を張っていたが、無意識の偏見に気づか
されていく過程には胸が詰まる思いになる。ちょっとした言動で「レイシスト(人種差別主義者)」の
レッテルを貼られるかもしれないと日々思っているという。クラスは色々な人種がいるが、白人だけに
分けられると極端に気弱になっていく。
カラードに分けられた子たちは今までに差別を受けた経験があり、逆に開き直って、次々に発言して賑
やかになっていく。さらに東南アジア系の子たちは白人でもなく、黒人でもないということに傷つけら
れることが多いと告白する。
授業の最後に同じスタートラインに立った彼らは、今までの経験から優位性、非優位性を思い知らされ
差別は社会に厳然とあることを改めて知る。日本の教育ではタブーとされることが多い。しかし世界は
現実にあることを生徒たちに知らせ、克服していくにはどうするかを考えさせる方に向かっている。知
識を詰め込むだけの授業では通用しない。