よしーの世界

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医学部の大罪   和田秀樹

2021-06-26 07:43:59 | 
衝撃の内容です!私が一番驚いたのはSSRIという抗うつ剤の話でアメリカですでに深刻な副作用が問題に

なっている時に、日本の医療関係者に絶賛され歓迎されていた事実。SSRIの服用により、自殺者や犯罪者

が出たということで、あのコロンバインの乱射事件の犯人。日本でも池田小の連続児童殺傷事件、秋田の

連続幼児殺傷事件、全日空機のハイジャック犯や川崎の小学生投げ落とし事件の犯人も服用していたそう

です。背筋が寒くなりました。


私は病院に行くことが殆どありませんが、以前から何故高齢者にあれだけ多量の薬をだすのか疑問でした。

本書によって分かったのは製薬会社と医学部研究室の癒着。さまざまなかたちで製薬会社から医師へキッ

クバックがある話は何かで読んだ気がしますが、現役の医者である著者の告発は大きい。


医大の教授が支配する日本の医療現場は百害あって一利なし。肥大化する医療費を削減する為にも、今す

ぐにでも改革が必要だと本書を読んで痛切に感じました。全く希望が無いわけでもなく昔は強力な圧力団

体だった日本医師会が弱体化し、より現場に近い日本看護協会の力が強くなっていることは医療が変わっ

ていく事に繋がるでしょう。


私のかかりつけ医は若く、しっかり患者の目を見ながら説明してくれるので評判が良い。データ重視で患

者の生活に無関心な医者は淘汰されていくことになる。そんな時代になっていきます。それには私たちが

確かな情報を持つことが重要です。


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