結構前に放送したものの再放送ですが、とても面白い。「茶聖」千利休の弟子だった古田織部はオリジナリ
ティ溢れる前衛的作品を数多く残し、今で言えば完全にデザイナーである。いびつで歪んだ食器は他に類が
なく、それまでの美意識を覆すものだった。完璧とは程遠く誰もが「良い」と評価出来るものではない。そ
れでも観ていて顔がほころんでしまうような物で、場が和んでしまうような実際に使用する作品だ。
ニューヨーク大学で美術を専攻する学生達は織部を殆ど知ることもなく、日本人陶芸家に導かれ、織部を観
て、茶室で本物の織部(400年前のモノ)に触れて、レストランで織部に実際に盛り付けられた食器を眺め、
そして食を味わい、さらに織部の手法を用いる前衛アーティストに会い、学生たちが織部の手法で自ら陶器
を作成する。陶芸家の発案で現代のニューヨークの景色を題材に絵付けを施すなど、最初は戸惑ったかもし
れないが、ドンドン織部の手法に魅入られ、楽しく入り込んでいく様子がよくわかる。
日本では、こういう教育現場を見ることが少ない気がする。学びは楽しいということが疎かにされている。
出来れば幼少のころから楽しい学びの機会を沢山与えてほしい。
賑やかなニューヨークで、静けさと熱を感じる現代に蘇った織部。充実した内容の良質なドキュメンタリー
だった。
ティ溢れる前衛的作品を数多く残し、今で言えば完全にデザイナーである。いびつで歪んだ食器は他に類が
なく、それまでの美意識を覆すものだった。完璧とは程遠く誰もが「良い」と評価出来るものではない。そ
れでも観ていて顔がほころんでしまうような物で、場が和んでしまうような実際に使用する作品だ。
ニューヨーク大学で美術を専攻する学生達は織部を殆ど知ることもなく、日本人陶芸家に導かれ、織部を観
て、茶室で本物の織部(400年前のモノ)に触れて、レストランで織部に実際に盛り付けられた食器を眺め、
そして食を味わい、さらに織部の手法を用いる前衛アーティストに会い、学生たちが織部の手法で自ら陶器
を作成する。陶芸家の発案で現代のニューヨークの景色を題材に絵付けを施すなど、最初は戸惑ったかもし
れないが、ドンドン織部の手法に魅入られ、楽しく入り込んでいく様子がよくわかる。
日本では、こういう教育現場を見ることが少ない気がする。学びは楽しいということが疎かにされている。
出来れば幼少のころから楽しい学びの機会を沢山与えてほしい。
賑やかなニューヨークで、静けさと熱を感じる現代に蘇った織部。充実した内容の良質なドキュメンタリー
だった。