よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器   ポール・アダム

2021-06-13 14:15:44 | 
久しぶりに読んだミステリーはとても面白い作品だった。主人公のヴァイオリン職人ジャンニが実直で

暖かい好人物、ユーモアもあるし観察眼も鋭く忍耐強い。相棒のイタリア警察グァスタファステも真面

目で一生懸命で好感が持てる。さらにジャンニのガールフレンド、マルゲリータも落ち着いていて魅力

的だ。


3人が事件に巻き込まれ、被害者の葬式に参加する為、そしてグァスタファステの捜査協力も兼ねたイ

タリアから遠く離れたノルウェーに赴くところも非常に興味深い。何しろ温暖で晴れ間が多いイタリア

と違ってノルウェーは寒く、雨ばかり降って気持ちも沈みがち、それでもノルウェーの英雄的ヴァイオ

リニスト、オーレ・ブルの終の棲家リーショーエン島をはじめ私たちの知らないノルウェー各地が紹介

され読んでいて(読者の側は特に)楽しい気分になる。


事件は解決の糸口がなかなか見つからずグァスタファステも気落ちする。それでも思わぬ展開を見せる

ことになるのだが、残念ながら、ここからはこれから読む人には迷惑な話だが(ネタバレになります)

私は結果に納得出来ない。まずリーショーエン島のノルウェー警察による大捜索が失敗して、ジャンニ

がまだ捜索していない所に思い当たる場面、丘の上の塔を警察は何故見逃しているのだろう。そして犯

人は一般では流通できない有名で高価すぎるヴァイオリンをどうやってお金に変えようと思ったのか?

価値を知る人間なら不可能だと分かるはず。


さらにリカルドを殺害した犯人の動機も弱い。しかも2人目の被害者の殺害の仕方も体力的に難しいと

思われる。銀のレターオープナーで心臓を一突きですよ、いくら不意を突かれたとはいえ、おそらく体

格的に同等で相当な腕力を持っていなくては無理でしょう。


小説としてはかなり楽しめる物でしたが、突き止めた犯人には最後まで疑問が残った。


ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器       ポール・アダム       創元推理文庫
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見頃を迎えた近所の紫陽花

2021-06-13 07:49:03 | 日記
昨日は週末久々のいい天気で暑かった!コロナ禍で遠出は控えているので、どうしても近所を歩き回るよ

うになりますね。他の方のブログも身近な話題が多いようです。



家の裏手にある緑道の紫陽花は咲き始めから観ていますが、今が見頃という感じです。色がハッキリして

きて個性が出てきています。



このところ雨があまり降っていないので乾燥気味。ちょっとパサついて見えます。関東地方は梅雨入り前

ですが、そろそろ雨が降りそうです。やはり紫陽花は梅雨が似合います。



ガクアジサイは日本固有種で愛着がわきます。季節が進めばもっと見栄えがするようになるでしょう。



沢山の紫陽花が鞠のように咲いています。白い紫陽花もいいものです。



まだコロナの新規感染者は下げ止まりの様相で、旅行に行くのも躊躇ってしまいます。鎌倉も行こうか迷っ

たのですが、おそらく賑わっていると思い、断念。しばらく近所の散歩で我慢します。それでも家の近所で

色々な発見があって楽しんでいる人も多いでしょう。これからもアップしていきたいと思っています。
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