純粋に生物学の本です。キューティバクテリウム・アクネス(真正細菌)やエミリアニア・ハックス
レイ(ハプト藻類)とか聞いたことが無いような生物が次々に登場しますが、生物としての私たちに
とても示唆のとんだ考察を提供してくれています。
最初に遺伝情報にまつわる言葉を、例えば「核=ゲノムの入った小部屋」「染色体=小部屋の中の本
棚」「ゲノム=生命を維持するための設計図」「遺伝子=設計図の各項目」「DNA=設計図の材料
(台紙)であり文字」「タンパク質=遺伝子に書かれた情報をもとに作られる生命維持の道具の一種」
と解説してくれています。パッと目にして簡単に理解できませんが、今まで何となく頭にあった言葉
が整理できると思います。
以前も聞いたことがある気がしますが、「進化」は結果的にあたかも特定の目的に合致したものに進
化するように見えるかもしれないが、すべては偶然の変化から始まっている、という。その変化が有
利な場合だけではなく、時には多少不利でも偶然子孫に受け継がれていくものがあって、結果として
今の地球の(生物)多様性があるのだ、と。
分類上、人間はカビに近いといえる、という理由についても書かれていて(キリスト教系右派の人た
ちが聞いたら卒倒しそう)本当に面白い。感情的ではない、科学的見地からの本は冷徹な事実の積み
上げから成り立っています。
京大式 へんな生き物の授業 神川龍馬 朝日新書
レイ(ハプト藻類)とか聞いたことが無いような生物が次々に登場しますが、生物としての私たちに
とても示唆のとんだ考察を提供してくれています。
最初に遺伝情報にまつわる言葉を、例えば「核=ゲノムの入った小部屋」「染色体=小部屋の中の本
棚」「ゲノム=生命を維持するための設計図」「遺伝子=設計図の各項目」「DNA=設計図の材料
(台紙)であり文字」「タンパク質=遺伝子に書かれた情報をもとに作られる生命維持の道具の一種」
と解説してくれています。パッと目にして簡単に理解できませんが、今まで何となく頭にあった言葉
が整理できると思います。
以前も聞いたことがある気がしますが、「進化」は結果的にあたかも特定の目的に合致したものに進
化するように見えるかもしれないが、すべては偶然の変化から始まっている、という。その変化が有
利な場合だけではなく、時には多少不利でも偶然子孫に受け継がれていくものがあって、結果として
今の地球の(生物)多様性があるのだ、と。
分類上、人間はカビに近いといえる、という理由についても書かれていて(キリスト教系右派の人た
ちが聞いたら卒倒しそう)本当に面白い。感情的ではない、科学的見地からの本は冷徹な事実の積み
上げから成り立っています。
京大式 へんな生き物の授業 神川龍馬 朝日新書