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枕草子の枕

気になる出来事

時がある…

2017年11月30日 | 日記
今日、ふと、この一節が頭の中に蘇り、なんか切ない気持ちに…


旧約聖書「伝道者の書」


ヘミングウェイの「陽はまた昇る」のタイトルはここからとったのですって。

またゲーテの「ファウスト」もこれに影響をうけ、

詩人ハイネは虚無、懐疑の書と云う

「空の空、全ては空」から始まるこの書。

生きる事、森羅万象すべてが虚しい事といってるのかな…。

3章1節から11節

「 天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。
生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。植えるのに時があり、植えた物を引き抜くのに時がある。
殺すのに時があり、いやすのに時がある。くずすのに時があり、建てるのに時がある。
泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。嘆くのに時があり、踊るのに時がある。
石を投げ捨てるのに時があり、石を集めるのに時がある。抱擁するのに時があり、抱擁をやめるのに時がある。
捜すのに時があり、失うのに時がある。保つのに時があり、投げ捨てるのに時がある。
引き裂くのに時があり、縫い合わせるのに時がある。黙っているのに時があり、話をするのに時がある。
愛するのに時があり、憎むのに時がある。戦うのに時があり、和睦するのに時がある。
働く者は労苦して何の益を得よう。
私は神が人の子らに与えて労苦させる仕事を見た。
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。
神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。
しかし、人は、神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。」





死ぬ、引き抜く、崩す、抱擁をやめる、投げ去る、別れる、そんな辛い時にはなるべく遭遇したくない…

良い時だけがこの世を支配してたらいいのに…

なんて。



始まれば、必ず終わりがあるのが道理。


とわかってるけど、考えたくない。


例えば、ワンコを飼いたい、トイプードルが欲しいの。でも死んじゃった時のことを

考えると飼ってもいないのに泣けてくる。いやだいやだ!!



けど、必ず「時」、その時がやってくる。





そっか〜! だから「今でしょ!」なんだね。


あらためて、林先生は凄いぞ。

このハイネが云う所の虚無の書「伝道の書」は諸説あるけど

紀元前300年ころ、ソロモン王が書いたと。

2500年前からずっと人間は感じてる、人の世の虚しさ。

ましてや巨万の富と地位と名声を持ったソロモン王すらも。




だから、今、今、今、今でしょ!

諸君、今を充実感で満たそうではないか!!