Route 136

国道136号線―セラピストの日記

習慣が骨格を造る

2012年10月09日 | 心・体
どうして指上げ足(立ち指・浮き指)の方がこんなにも多いのか…

日常を振り返ると、ヒントというより原因がみえてきました。

例えばこのような姿勢をとること、多くないですか???


立ち膝。
このように足指を立てていること、よくありませんか???

その他にも
和式トイレでしゃがんでいる時
高いヒールを履いている時
背伸びしている時 etc.

もう少し範囲を広げると

裸足のスポーツ(武道も含む) 華道 茶道 着物を着た時等

「靴をはかない&正座をする」ことが含まれるものは全般的に足指をたてる動作が多いように思います。

私は学生時代に少林寺拳法をやっていたのですが、
蹴り全般は足の甲を寝かせず、足指を立てて蹴るように教わりました。
先輩はよく「前足底をたてて」という表現をします。

当時を振り返ると、少林寺拳法を始めたころから前足底の親指の付け根あたりに痛みを感じ始めたと思います。



細かく言えば、回し蹴りをしている時、軸足になった方の前足底の親指側の骨が突き出て地面に当たって痛い…

専門的に言えば「種子骨が痛い」です。

これ「種子骨障害」と言います。

「種子骨障害」の原因はやはり「指上げ足(立ち指・浮き指)」ではないかと思っております。

これ種子骨。


「Body Navigation」Andrew Bielより

しかし、整形外科学的には「指上げ足(立ち指・浮き指)」とういう概念がまだ確立していないため「使いすぎ」「運動のしすぎ」を原因とすることが多いようです。

「使いすぎ」「運動のしすぎ」は種子骨障害を助長するもので、直接的な原因ではないと思います。

「指上げ足(立ち指・浮き指)」になることでそこに強い衝撃が加わって引き起こされると考えれば納得がいきます。

では「指上げ足(立ち指・浮き指)」の原因は???となった時に、最初に戻りますが、日ごろの習慣・日本人独特の生活習慣が影響しているように思います。

   習慣が骨格を造る

ということなんですね。
このような習慣から、足指を反らすことが正しい方向と捉えられている風潮がありますが、現代人はこれらの筋肉(背屈)を使いすぎてむしろ過労状態の方が多いです。
足の甲が筋張って反っていませんか?そして、よく足がつりませんか?

人類の足指の発達方向は上でなく下です。すわなち地面。

地面を踏みしめることが本来の使い方です。

ですので心当たりのある方は「指上げ足(立ち指・浮き指)」とは逆の方向にストレッチを!

グーパーリハビリ運動もおすすめです。


「指上げ足(立ち指・浮き指)」は「よく曲がる◎柔軟性があっていい」と思いがちですが、骨の変形・足底筋の脆弱・脛(スネ)の筋肉の極度の緊張が隠されています。



写真は私の手と足なのですが、手でグーをした時に握りこぶしの先端に凹凸ができていますよね、足の甲側もこれくらいの柔軟性があった方がいいのです。
私の場合、ほとんど凹凸がありません。
指が自力では全然まがらないんですね~、小指・薬指はひどいっす、硬いっす
ついでに頭も固い

ということで「指上げ足(立ち指・浮き指)」は日本人特有の習慣病なのかも。

不安定な靴やスリッパをはくことで、脱げないようにと履き物の中で指をひっかけて歩いている方、「指上げ足(立ち指・浮き指)」を助長しています。これも習慣病です。


習慣は無意識ですから、意識するよう心がけていただくと…

身体のバランス全てが変わりますよ