昔の話だ・・・
丁度 中学生になる時の話。
習わずしてギターの弾き語りを覚えた俺は
ひょっとして 筋がいいのかも知れないと思い込み
こりゃ~真面目にやった方が良いかもと思い立ち。
母に相談ス
そうすっと 母は小躍りして 思い当たる宛てが
あるらしく 即 知り合いに連絡を取っている
ようだった・・・
数日たっただろうか 日曜日の朝、母に連れられ
トある 宗教会館の小さな個室に連れていかれ
生まれて初めて面接という物を受けたのである。
否、ちがう 初めてではない たしか 小学生の時
臨時で少年コーラス隊が編成され 成人女子のお姉さま達
からの受けもよく 是非にと言う事で特殊メンバー
に入ったことがあった あれ以来だった 面接という
物を受けたのは・・・
うろ覚えだが 面接官はワイシャツ姿の眼鏡を掛けた
会社員風のオッサンで、眉間にしわを寄せ寄せ
「君は~一体何処のパートがやりたいの?」と
聞いてきた・・・
私:「エレキギターをかき鳴らす サイドボーカルです!」
※僕あ~当時サイドボーカルの意味を履き違えていた
サイドギターを演奏しながら歌う人の事だと思っていた。
面接官は母の方にチラリと困ったような目線を送った。
面接官:「ギターは無いが ドラムは如何?」
私 :「いや ギターがいいです!」
面接官は困った顔をして 話を続ける
面接官:「トランペットは如何?」
私 :「ラッパですか!?ラッパは嫌です!」
当時、私の知る限りで ロックバンド編成に
トランペットはなかった。
面接官:「そりゃ 困った・・・もうメンバーが揃って
いるからね・・・ドラムカッコいいよ・・・」
まだ 子供だったんだな 断られると おおっ!
ココに入るという事はそんなに凄い事なのかと
推測したのである。兎に角 潜り込んじゃれと・・・
私 :「わかりました じゃ ドラムで!」
話はトントン拍子に決まり 母に祝福され
面接官:「じゃ~練習でも見ていくか・・・」と
大広間に連れていかれた。
体操服姿の男子中学生~成人男性が軍隊の行進を
させられていた 大広間 右隅に目をやると
どこぞの国の皇居の前に突っ立っとるような 制服を着て
帽子にゃ 大きな羽根がひっついとる
ほら~街を楽器持って行進するやん!
そう 音楽隊だ あんな姿を発見したのだ。
私:「ありゃ~なんですな?あの人達もここで一緒に
練習ばぁ~ すっとですか?」
すると 面接官は キッとした態度になり
キッパリ言い放った。
面接官:「君も 彼らと一緒に練習するんだよ!
今日から 君もドリル隊だ!」
私:「隊って?なして 俺が羽根付きの帽子
被らんにゃ~ならんのすかぁ~!あれじゃ
まるで西洋カブレじゃん!俺の主義主張に反するじゃん!
話が違う オッサン! 全然違うやんけっ!
んなら 俺 帰りますっ!」
しっ しまった! そういう事だったのかっ そりゃまるで
その昔 口減らしで 「あそこにいったら 美味しいお菓子が
あるよぉ~」と騙され 親の都合でサーカスに売り飛ばされる
ような気持ちになった。いきなり 逃げられぬように戸口を
閉められ「ふふふふ ひっかかったな」と言わんばかりの
面接官の態度に激怒ス!
たちまち 私の目は泳ぎだし あとづさりしながら
私:「は、話が違う!俺はバンドが組みたくて ここに
来たのに な~んで 羽根を付けた帽子を被って行進せにゃ
ならんのですかっ!?俺はそういうタイプじゃないっす!
おいおいおい 俺はリボンの騎士かよっ
俺の魂は日本刀だ サーベルぢゃね~ぞ!」
まるで 行きたくも無き異国への船に無理やり乗船させられ
た気持ちになったのである。
赤い靴 は~いてた 女の子♪ 異人さんに
連れられて い~っちゃったぁ~♪
面接官:「ドラムの所に行こう ドラム・・・」と言って
ドラム隊の所に案内された
当然 そこには 思い描いていたドラムセットは無く
丸ぁ~るかぁ ドラムを腹の前にせせりだし おもちゃの兵隊
の様に少年がつんたか つんたか 叩いていたのである。
私:「え~いクソ ドラムセットはぁ!?」と今迄神妙に
していた態度を一変させ このクソジジイめがっ
というような口調で口をとがらせ詰問したのだっ!
私も一応 今迄は剣術を学んどった武士の端くれ
中学生とは言いながらも 線の細い大人のアンタらに
手籠めにゃ~されぬぞ!という気迫で迫ったのである。
「てめぇ~なんざぁ~イツでも蹴散らかしてくれようぞ」
とね・・・もう会話は怒鳴り合いへし合いに近かった。
何があったんだろうと ガゼルの様な捕食されっぱなしの
草食動物達が 一匹のやんちゃな虎の子が大暴れする様を
ビックリしたような表情で見つめていたのが印象的だった。
面接官:「ドラムセットは後 まずは これが基本だからっ!」
私:「問答無用 失礼!」と一言残し ツンタカツンタカ
追ってくる クマを威嚇しながらも 逃げ足は
脱兎の如く この会館を後にしたのであった。
ps みなすわ~んは 不思議に思われただろう・・・
てめえは BEATLESは好きなのに 西洋カブレを
嫌うと・・・ 私も不思議だとは思うのどすが
旧式の西洋軍隊の姿を見ると嫌悪感が走るのドスよ・・・
ほら~あのボタンをつけた・・・
故にポロシャツ大嫌い。わかんね~だろうなぁ~
おはようございます!
まるでコント見てるみたい(爆)
失礼しました…
そうっす 私の宗教がらみの話は
茶番でコントなのです。wwww
感動しました
こちとら 日本男子でィ~・・・と
手根部で 鼻をすすり上げる私。
でも この団体では 言う事聞かん変わった
奴という事になりますwwwww
要は洗脳されにくいんですね。