6月25日(金)
今週もあっという間に過ぎてしまいました。
邦題 『道』(クリックしてリンクに移動)
原題 『La Strada』
父も映画は好きでしたので、子供の頃にTVのロードショーで
一緒に観たりした映画の中で、その後何度も見返した映画の一つです。
フェリーニの映画、ニノ・ロッソの音楽でとても有名な映画です。
アンソニー・クインが演じる怪力が売りで無骨で粗野な
どさ回り芸人ザンパノと、
ジュリエッタ・マシーナ演じる頭が弱く、母に売られ
ザンパノに買われたジェルソミーナ。
ザンパノから奴隷のように扱われるも無垢がゆえに
ザンパノについて行くジェルソミーナを
ザンパノは最後に捨ててしまうのだが、と
いう哀しい物語なのですが、
確か、フェリーニの奥さんでもある
ジュリエッタ・マシーナの演ずる
ジェルソミーナが悲しすぎて見るのが辛くなるし、
アンソニー・クインの演技は
演技とは思えないくらいですが、
ラストシーンの彼の姿を見て、
なんとも胸が締め付けられるのです。
そこにあの音楽が重なって、
まぁ寂しい物語なのですが、
この頃(この映画は1954年の作品)の
イタリア映画は、鉄道員にしても、
自転車泥棒にしても、哀しい内容ですね。
時代を反映しているのでしょうが、
なんだかとても子供心にインパクトのあった
そんな映画です。