9月12日(日)
朝焼けの美しい朝です。常念岳が中央に聳えています。
ここに来られたからこそ見れる朝焼けの景色を目に焼き付けます。
頭痛は抜けないけど、朝ごはんは美味しくてご飯お代わりしました。
朝の休み時間を利用してマオちゃんが涸沢岳まで先導してくれることに。
穂高岳山荘を振り返ると、奥穂高岳の右手に昨日頂上からは見えなかった西穂に続くジャンダルム。
遠くから見ているだけでもスリリングです。
ガレた道を登り続け、約20分で涸沢岳(3,110m)登頂。
涸沢岳の頂上からは、奥穂高岳・北穂高岳に続く稜線の先に槍の穂先がくっきり。
ここでマオちゃんとはお別れ、本当に有難うございました。
さあ、ここからが本番です。気を引き締め直しましょう。
涸沢岳頂上を過ぎてすぐ、長い長いガレ場の急な鎖場です。
この鎖場の下りはなかなかスリリングでした。
涸沢槍から涸沢のコルまでは鎖と梯子の連続で、
鞍部までは全く気が抜けませんでした。
降りる時、足場の見えない場所で足場を探すのは怖いものです。
足場も鉄杭だけのところも多いのですが、それでもあるだけマシです。
その後も狭い足場の連続で、落ちたら真っ逆さまの場所を慎重に進みます。
涸沢岳から約2時間、ようやく北穂高岳が間近に見えてきました。
ここを登ればあともう少しです。
ようやく北穂高岳南峰(3,106m)に登頂です。
ここからは先ほどの道に戻り、南峰を巻くような形で北峰に向かいます。
で、漸く北穂高岳北峰(3,106m)に登頂。
スリリングな時間でしたが、なんとかここまでたどり着けました。
頂上直下にある北穂高小屋で、槍ヶ岳山荘から来てくれたケンちゃんと会えました。
北アルプスの急峻な山並みをこんなきれいなテラスで見渡しながら
昼食を食べて、漸く落ち着けました。
小屋の奥に行ってみると、眼前には槍に向かう長谷川ピークと大キレットが。
ここはもっとスリリングだ。
休憩も終え、北穂高小屋を後にし、また北穂高岳北峰に登り返し、再度記念撮影。
直下の分岐で、穂高岳山荘に向かうケンちゃんと別れ、涸沢キャンプ場に向かいます。
無事に奥穂高岳から北穂高岳の稜線を超えられたので、
安堵がこみ上げてきましたが、どっこいここから涸沢のキャンプ場までの道が長かった。
歩いても歩いても標高が低くなっている感じがしません。
ガレ場の長い下りは足にきます。
涸沢キャンプ場から奥穂高に行く登りよりも、北穂高に向かう登りの方が
絶対きついよなあと思います。それでもここを登ってくる健脚は後を絶ちません。
でも、なんとかなんとか涸沢のキャンプ場に戻ってこれました。
今日の頑張りを労うのは、やはりこれしかありません。
一昨日は売り切れていた生ビールで乾杯。
7人全員、無事に戻れました。
ここからは毎年恒例のシェフの創作料理の時間となり、
リュックからは粉物まで飛び出し、お好み焼きまで焼き始めて、
和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。
長い1日でしたが、天気にも恵まれて、素晴らしい景色を堪能することができました。
皆、事故なくここに戻ってこれたのが、本当に良かった。
宴の途中で眠くなり、一足早くテントに。
今日はゆっくり寝るぞ。