私は、つい今年の3月まで、現役で仕事をしていた。仕事は、一人暮らしの老人宅に、設置する介護用の緊急
装置であり、市や区などの役所の管理で、首からさげたペンダントみたいなボタンを押すことで、救急車を
よぶとことがでるものである。この装置を取り付ける工事ゃ一年間に一度、点検作業をすることが私の仕事であった。
この装置の取り付けは、ほとんどが市街地であるが、時たま、山間部である場合がある。東京都での代表的なところは、
奥多摩町であるが、この場所を紹介しよう。この場所は、小河内ダムからこの湖にそそぐ川に沿って、約6キロほど山を
登った奥と言うで東京都で最も奥地である。昔は、100人ぐらい住んでいたそうだが、現在は、10人ほどに
なっている。昔は、炭焼きや林業で生計をたてていたので人が多かったが、現在は、仕事か゛なく、だんだん減って
残ったのは、高齢者ばかりとのこと。畑で野菜を作り、その他の食品は、週に1度に軽トラックで売りにくるものを
買って生活している。昔は、小河内まで、山道を歩いて、買い物に行ったとのこと、そのため足腰は丈夫で
空気もよく、いがいに長生きのひとが多い。一人暮らしであるので、緊急の場合を想定して、このような装置
以外に、安否を確認できる装置もついている。すなわち、天井に人が歩いていると、それをキャッチし、役所に
自動的にその情報が電話回線を経由して伝わるものである。しかし、このような装置をつけても、一人暮らしの
人が寝込んだ場合には、病院に移り、この装置は撤去される。この撤去にも、仕事で行くことがあるが、荒れ果てた
家には、猿の群れが、わが物顔で、住んでいることもあった。このままで進むと、このは、どうなって行く
のであろうか。全国にもこのような、過疎地のが沢山出来てきている。ますます、少子化が進み、人口が1億人
を切るのは、すぐそこである。国は、このような、限界集落対策には、あまり取り組んでいないようであるが、
皆さんはどうおもいますか。