将棋と囲碁の人口は、日本においては、ほぼ匹敵しているかもしれない。
将棋は、古代インドのチェスに似たゲームが起源といわれているが、現状では、奈良県の興福寺境内から発掘された駒が最古
といわれています。駒は16点あり、同時に1058年=と書かれた木簡(もっかん。細長い木片)が出土しました。この駒は、
木簡の上に王将と文字が書いたのが見られ、すでに五角形をしていました。この後、いろいろと工夫、改善が行われ、江戸時代
にはいってからは、捕虜にした駒を、再度使用する方法が考案されました。この方法が考案されてから、急激に、庶民の中に
愛好家が増えました。これは、日本特有のゲームであり、世界には類を見ないものです。このように、将棋は、日本人が工夫
した終局のゲームと言えるかもしれない。この将棋と囲碁の差を比較すると、下記のようにいえるのではないか。
比較の項目 囲碁 将棋
攻めの印象 面的 直線的
勝利の差 面積の広さ 王様を捕らえる
歴史の差 中国より吉備真備が持ち込む 日本独自で起源はインドで工夫改善のもの
時代の対象 貴族 戦国武将 庶民
普及の範囲 世界 日本のみ
このように、日本人の工夫、改善のことは、将棋だけでなく、日本語の成り立ちにもよくあらわれているのではないか。