宮崎に行くのに 四国からフェリーに乗り、臼杵から日豊線を利用して行く。
午後8時過ぎに駅に着いた時、外には男子のグループ、待合室には女子高生達が20人位おしゃべりをして待っていた。金曜日なので下宿している子供たちが帰るのだろうと思っていた。
しかし、その日事故があったらしく、夕方以降の2便は運休と表示してあった。動いているのも相当遅れていた。「飛び込んだ。」と言う言葉が耳に入った。鉄道自殺が有ったらしい。
その後、私達の時代と違い、その子たちは単に、部活を終えて帰宅するだけらしい事が待合室にいてわかった。7時半過ぎの便が1時間遅れで列車は入ってきてほとんどの子供達はいなくなった。
私の下り便も相当遅れるのではと危惧したが20分遅れ位で入ってきて乗客が乗り込むとすぐ遅れを取り戻そうと出発した。到着駅も到着時刻の案内も無くどの駅に着いても忙しなく発車した。その分列車はガタガタと良く揺れた。
この便を逃すと真夜中過ぎまで無いからだろうか、ほぼ満席だった。
宮崎にには定刻の5分送れの11時半過ぎに到着した。
又、帰路の上り便は延岡までは1時間ごとにあっても、午後6時40分過ぎを逃すと、11時47分まで無い...よほど利用者が無いのだろうか?
11時半頃、駅に着くと最後の博多行きの赤いバスが出ていた。構内は蛍の光の音楽が流れていて、懐かしい。昔、旅客船で新婚旅行に出かける人がある頃、ほたるの光の音楽と万歳三唱の声に送られ、紙テープをロカビリー歌手のように沢山握り締めた新婚さん達は送られて行ったことを思い出した。今は見ぬ光景だ。
この列車も夜行寝台が無くなった性かもしれないが、思いのほか乗客は多かった。おまけに女性専用車もあった。
2日間走り回った事もあり、席に着くとすぐに睡魔に襲われた。到着時間前にのタイマーをセットしていたので2時10分過ぎに目が覚めた。さて、17分になったので降りようとすると、到着時刻なのに1つ前の津久見駅だった。出入り口に居た男性に確認しても「まだですよ。」と言われ、フェリーとの時間が少ないのであせった。寝ている間に何故か遅れていた。
臼杵に着き、予約していたタクシーに飛び乗り、遅れた事を話すと、運転手さんは年が明けてもう6回も鉄道自殺があったと言った。
どうなってるんだ!半年足らずで6回、鉄道ばかりではないから自殺者はずっと多いだろうと思う。政治家はわかっているのだろうか?