前回の十和田の旅を書いてから、ずいぶん経ってしまった。この年は参加しなかったのも含め、ノワタリさんの8回も旅をしていた。
9月16日土曜の朝、名古屋に集合し、ウチダさんの運転でレンタカーで出発し、2泊3日のたびの出発だった。2004年に周ったのとコースがよく似ていたのと、いつもの事ながら、資料をすべてノワタリさんに渡してしまったいるので思い出すのに手間取った。
ただ、熊野三山と玉置神社は世界遺産になったこともあり、何処に行ってもそれまでより人が多く、特に玉置神社はそれまでと変ってきたような気がした。
伊勢自動車道を降り、滝原宮にご挨拶をしてずんずん尾鷲に近づくにつれ、山は深くなり、あちこちに小さな滝があった。
まず最初に尾鷲神社にお参りした。川沿いに大きな楠木が張り出しており、すぐにそれとわかった。午前中の境内は他に参拝者も無く、静かで気持ちよく穏やかであった。他にも1000年を越す楠木の大木があった。ただ、1707年の大地震と津波で本殿が被害に遭い、以前と場所を替えた事を記してあった。この数年、ラジオなどで必ず「今世紀初頭に起きると言う...」と言う形容詞のつく地震のニュースが頭をよぎった。海岸に近く被害は甚大であっただろうと思った。
一旦、国道に戻り、くねくねとした道をだいぶん下った。私達は高低さが結構あるのに驚いた。海岸沿いの細い道を行き、曽根町の飛鳥神社にお参りした。ここも立派な大楠木があり、1000年以上だと言う。境内には誰もいなかったが、集落の方達が大事にされている様子だった。ここも被害にあっただろうが、楠木は耐えたのだろう。似たような田舎に住んでいる私はよく免許を取り立ての頃同じような道を走り回っていたので懐かしく、海沿いの細い道はあっても昔はほとんど船で行き来していたのではないかしらと思った。
それから、又、山の上の国道42号線を走り、海産物の看板が目に付きだすと熊野に出た。花の窟神社にお参りした。
イザナミの命様とカグツチの命様が祀られているが私達はお清めしてノワタリさんは歌ってお礼を言って後にした。駐車場でお茶の接待を頂き、産田神社にお参りして熊野を出た。前回はナビに従いそのまま山の方に進み、人けの無い山道を心細く感じながら走ったが、途中ナビに玉置山が出たり消えたりして、川湯温泉まで走った。今回は、那智神社を目指して海岸の国道を行った。途中、水産会社の売店で鮨を買い遅い昼食とした。
新宮に入る所で、渋滞に遭い中々進めない。こんなところで何故だろうと思ったら、町外れに大きなショッピングセンターが出来ており、其処に行く車の列だった。
那智大社に着いた頃は、すっかり夕暮れで、売店はしまう準備をしており、神社も閉ってしまうのではと急いで境内に入った。お馬鹿な私は前回、お参りしたのは飛瀧神社で那智大社は別物であることに気づいた。境内から那智の滝が正面に見え、近くに宿坊らしい所があり、連休なので宿泊者も多いみたいだった。それぞれ自分のぺースで境内を回ったが、残念、もう閉ってしまった所もあり全部見る事は出来なかった。
薄暗くなり、私達は宿に急いだ。今回は、熊野川温泉さつきと言う町営の宿にした。(旅にはが付き物)前回もここにしたかったのだが、途中で参加したHが決めてしまい泊まることが出来なかった。しかし、、この宿は部屋数は多くないが、玉置に行ったり、音無川沿いに竹筒に行ったり、新宮に出たりするのに大変便利がよく、おまけにリーズナブルで食事も良かった。ウチダさんが「どの方向に行くにも距離が同じくらいで便利が良く、いい所に宿を決めたね。」の言葉を貰った時、報われた気がした。
しかし、着いた頃には真っ暗で地元の人達が温泉に来たり、ソフトボールの打ち上げで飲み会をしたりとにぎやかだったが、私達は一日の疲れがみんなでて、茶碗片手に睡魔に襲われた。