前回 世相の事書いたが、以前邪魔が入った事があったので1~2時間で消してしまった。
今回、町の商店街が消えていくと共に 手に入れることが困難になった商品が多くなった事に愕然とした。
昨年麻素地のパンツを3着買ったが、今年履こうとしたら5キロやせたので全く緩くて履けない。お直しと思ったが、いつもお世話になった人は眩暈がひどく廃業され、大々的にリフォームをされていたお店も同時期に廃業されていた。 探し回った挙句隣町のスーパーにあるチェーン店のようなお店で直してもらった。
その店は洋裁のわかる人もあれば ただ縫うだけの人もいる。後ろだけゴムになっているのでゴムを短くしてもらったが、2日程履いただけでゴムの縫い目が切れてしまった。
ほどいてみると、ただ1筋ミシン目があるだけで補強されていなかった。仕方がないので3着とも自分でやり直す事にしたが、さて微妙な中間色の糸は専門店しか置いていない。
市内に2,3件あったボタン店ももう無くなってしまい、今度は南隣の町のスーパーにミシンから手芸品まで扱っていお店があると聞いて訪ねて行ったが、2月に閉店との事。
その町の商店街の手芸品店へも行ったが、閉店していた。何処で買えばいいのだろう???困っていると、以前商店街で営業されてた方が自宅でされているのを教えてもらってやっと手に入った。
糸といえども、ウール用、薄物用、ニット用、ポリエステル等々種類が多くお店へ行くと毛糸の見本帳のようなもので色合わせをして購入したが、以前と違い壁一面のきれいなボタンの箱は見当たらなかった。 洋裁をされている方はどうしているのかしらと思う。
妹に話すと、今年4月から編み物講座を受けているが、肝心の毛糸が手に入らない。3月で手芸店がそこも閉店したそうだ。先生に聞くと、初心者で小物を編むぐらいだったら、100均の毛糸でいいでしょうという事になったという。
依然知り合いの姑さんの遺品を整理していたら、沢山のボタンを入れた袋があったという。昔は 洋服を捨ててもボタンなど使えるものは大事に取り置いていた。そう考えると、子供の頃は古いセーターをほどきやかんの湯気をとおして伸ばし、再生していたがいつのころからかする事もなくなりそのような器具も見当たらくなった。
昔の洋服の方が良いものがあるので 5.60年前の母のおさがりを私は外出着にしているし、母の不要になった物を直して使おうと思っていたのに 糸でこんなに苦労するとは…
世の中が 安さと利便性を求めた結果がこうなのか? 100均に多く出た商品の業界やグローバル化で賃金の安い所で作られる日本古来の下駄のまがい物、ベトナムで刺繍する呉服などあるが、20年前にお得意様が普及品なら山ほど輸入があるがどうしてもいるのに廃業されて手に入らなくなった帽子のことを話されていた事を思い出した。
何か寂しい話である。