めざせ百名画

旅行も山もどうもご無沙汰なので、現実的な映画鑑賞をテーマにしてみました(いい加減)

日ゲイ

2017-12-16 06:23:50 | 日記
大学のゼミが主催で1週間映画祭してます。

昨年は宗教で今年のテーマは天皇です。

ラインナップを見ていて、どうしても観たい映画がありました。

316 太陽

昔、紀伊国屋で本を眺めてたら、ビデオの宣伝を見て仰け反りました!

イッセー尾形が天皇?

封切りの情報は一切耳に入りませんでしたので、右翼にばれないようにこっそりやったんでしょうね?

観たいとは思いましたがそれきり忘れてまして…

12年越しの再会?です。

ロビーは人で一杯です!

係員が、立ち見となります!と話してます。

やっぱり大人気でした。

前売りで押さえたのは正しい判断だったな。

場内は階段まで人が座って息苦しい程でした。

天皇を人間として捉えてます。

そんな事が出来るのは、外国人監督のロシア映画だからでしょう。(日本人にはとても無理)

全てがイッセー尾形を画面に捉える形で進んでいきます。

終戦間近ですので、皇后や皇太子は疎開していて、天皇は地下施設で暮らしてます。

おおっ!今日は電気が点いた!とか笑いながら洋食を食べてます。

御前会議だというので嫌々?着替えて暗い通路を歩いて会議室へ。

ずらり並んだ閣僚たちは当然日本人俳優でしょうが…どれも見たこと無い顔です。

そりゃそうか、どんなバッシング受けるか判断出来ないこんな映画に出る奴はよっぽど売れてない俳優

でしょう。

ヒトラーと違って指揮してるわけでは無いので、抽象的な発言を閣僚達が判断して方向性を決定します。

この後、青年将校達がクーデターを企てるのが「日本の一番長い日」ですが、勿論天皇の耳に入って

無かったでしょうからスルーされていて、画面は終戦後の占領軍とのやり取りに移ります。

マッカーサーとの会談や、戦犯回避のための人間宣言や、今まで描写されなかった方向からの場面は

確かに斬新です。

やっぱり人間ですから、普段の仕草も人間くさいのを観て安心しました。

そして皇后役は桃井かおり。

突き放したような演技が不思議に似合ってました。

一度盛り上がった気分は冷めません。




17時を過ぎればワインの時間です。(笑)




豆腐サラダに




鉄板焼き。

気のせいか店内は空いてますが、まぁ平日ですからね。




センベロで良い店です。

317 拝啓天皇陛下様

寅さん以前の渥美清の代表作だそうです。

両親を亡くし、前科者だった彼にロクな職があるわけもなく、三度の飯にありつける軍隊はまさに

天国です。

上官のしごきとか厳しい訓練とかあるでしょうが、1年我慢すれば次の一年兵が入ってくるのです。(笑)

大学の体育会もそんな感じでしたね。

一年生は四年生の目を見てはいけない!とか訳のわからん事を言われて、ヨットがどうのこうのという

より、早く二年生になりたい一心でしたからね。

ただ、戦争が始まってしまったらそうもいきません。

中国大陸に派遣されますが、上官や同期が次々に戦死していきます。

ただ、年季が明けてシャバに戻っても状況は同じで、炭鉱で働いたり死体担ぎしたり。

そのうちに再び召集が掛かって喜んで戦地へ赴くの繰り返しです。

召集される兵士っていうのはみんな陸軍だよな?と思いついてググってみたら…

法律そのものが陸軍省発信でした。

確かに、訳の分からん新兵を寄越されても船で使い物にならないでしょうが、陸軍なら銃を持たせれば

一応数に入ります。

終戦になって、やっぱり下層でもがいてましたが(まぁ、この時代はみんなそんなもんでしたが…)

飲み屋で働く中村メイコ(戦争未亡人)と一緒になる話が纏まってようやく幸せを掴むかに見えましたが…




軽く家飲み。

シーズンになりましたので購入しました。




今回はのぶさんの応援を仰ぐ事なく消化できる見込みですのでご安心を。


日本贔屓?

2017-12-16 05:38:37 | 日記
12/13(水)

事務所の机の上は紙の山ですが、きりが無いので休みます。




ラーメン食べて渋谷へ。




新作が公開されてます。

その前にチケットを買っておきましょう。

カウリスマキと次の映画はネットで購入済みです。

最近は、この映画館は指定席で事前購入出来るようになりました。

(以前は当日の整理番号順)

先日、パンフレットが郵送されてきて考えました。

人気だと思われる映画はやはり前売りで買っておいた方が無難だろうな?(200円高いが)

3本目を割引券で買いますが…




あれ?割引券が帰ってきました?

そうくるなら、ここで2本目を買っても良かったかな?

どんな席が残ってるかは不明ですから一概には言えませんが。

まぁリスク回避で仕方ない出費か?

315 希望のかなた




出演者がいわゆる「カウリスマキ組」と言われるくらい固定されてます。

最初は人形か?と思う演技も、見慣れてくれば妙な味があります。

殆ど表情を変えませんが、動きだけで笑いがこぼれます。

誰それに捧げる…というタイトルが流れました。

常連俳優の誰かが亡くなったのでしょうか?

ル・アーブルの靴みがきに続く難民三部作の2作目です。

内戦が激しくなったシリアのアレッポから脱出してきた青年が、貨物船に紛れ込んでヘルシンキに

たどり着きます。

難民申請しますが…シリアの現状がそれほどヒドイとは思われない、という当局の判断で申請は却下

されて、国外退去処分が下ります。

情緒的にはヒドイ話ですが、政府としては気軽に逃げて来られても収集が付かないだろう事は分かり

ます。

折り合いが難しい問題です。

ネオナチ(まだこんなのいるのね?)に襲われたりしてますが、フィンランド人だって不況で苦しんでる

鬱憤が溜まってるに違いありません。

実際、難民なんか殆ど見かけない(最近、漁船が流れ着いてますが…)日本人の感情では計り知れない

世界です。

酒びたりの妻を見限って、レストランを買収して経営者として働こうとするオジさんですが、店には

当然?人も付いてます。

ヒゲを生やした長髪のホール係、ロクな料理を作れないコック、良いがたいをしたウェイトレス。

みんなどこかで見た顔です。(笑)

カウリスマキ組だからね。

逃亡していたシリア人(本当にシリア人俳優らしい)がそのレストランに転がり込んで、当局の査察を

乗り越えたり、偽造の身分証を作ったり、売り上げを改善しようとして奇抜なメニューを導入したり。

着物を着て寿司を握る場面には笑いました。(やっぱりみんな笑顔なしの真顔)




残念ながら、流れる日本の歌はCKBじゃありませんでした。

シリア人の妹も逃げてきて、奇跡?の対面を果たすのですが…やっぱり感情は現しません。

そして、偽造の人生を拒否して、難民申請に挑む妹。

無理だっつうの。

監督の愛犬も尻尾フリフリ元気でした。




カウンターに見たような前掛け?




売り物なのかしら?

昼飲み気分満々です。




ランチメニューを見ていて…ワイン無いじゃん?

そうか、平日の昼間には無いのか。(泣)

ランチビールはありますが、そんな中途半端な飲み方も詰まらないので我慢しますか。







肉肉の後にコーヒー。




映画館に戻ります。