石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

隠岐の島視察報告

2011-10-15 23:55:07 | 活動レポート

10月13日と14日の二日間、島根県の隠岐の島に視察に行ってきました。

今回の視察の主な目的は「ICTの利活用による地域振興や公共サービスの現状と課題について調査すること」。隠岐の島町、海士町、西ノ島町を訪問して、現地の行政関係者や島民の皆さん、そしてNTT労組組合員の皆さんらとの意見交換や現場視察を通じて、さまざまな問題や今後の取り組み課題を認識することが出来ました。

今日は、取り急ぎ写真で主な行動内容を報告します。

まず、10月13日朝、羽田から出雲空港経由で隠岐空港に飛びました。隠岐空港は、隠岐の島4島の中では一番大きい島で、本土からは最も離れているために「島後」と呼ばれている隠岐の島町にあります。

まずは、隠岐の島町の西郷で、NTT労組組合員の皆さんとの意見交換会に参加しました。私の方から国会活動の状況などを報告。地元の皆さんからは隠岐の島町における情報通信の利活用の現状や、暮らしと仕事の状況などについてお伺いしました。

 

西郷からフェリーで海士町へ向かう時、フェリーターミナルでゲゲゲの鬼太郎モニュメントを発見!隠岐の島にも鬼太郎ロードが続いていました。

 

海士町では、まず海士町役場にお邪魔し、山内町長と会談しました。ICTを利用しながら海士町の特産品を消費者・消費地と結び、海士町ブランドを育てている山内町長の取り組みは全国的にも注目されています。そして、その海士町の町おこしの取り組みを支えているのが、Iターンで海士町にやってきた約300人の新しい島民たち。この日は、そのうちの一人で、株式会社「巡の環」を立ち上げて事業を営んでいる阿部裕志さんにお話を伺うことが出来ました。

 

役場でいろいろなお話を伺った後、今度は海士町拠点で勤務するNTT労組組合員の皆さんとの対話会へ。

仕事が終わった後でお疲れだったと思いますが、お互いの自己紹介から始まって、海士町での仕事や暮らしの状況や、将来への不安、政治への期待などなど、ざっくばらんに色々な話しをするおとが出来ました。

ちなみに、意見交換会の間に、今年始まったIRU事業で海士町に導入されたIP端末を見せていただき、実際に通信も体験させてもらいました。行政からのさまざまな情報が届けられるだけでなく、インターネットの接続やテレビ電話も出来ます。また、災害時などの緊急連絡では、住民の側が連絡を見たことを端末でチェックすると、それが送信(行政)側に分かるような双方向システムになっています。

 

私にとっても、隠岐の島という離島での暮らしや仕事ぶり、行政への要望などが分かってとっても有意義な意見交換でした。

 

一夜明けた10月14日、朝の内航船フェリーに乗って海士町から西ノ島町へ移動。西ノ島では、副町長さんや総務課長さんから町の現状についてお話を伺いながら意見交換。その後、町内の視察に出かけました。

 

最初に訪問した「日本海隠岐活魚倶楽部」では、徳若博社長から西ノ島で獲れる海産物をいかに新鮮な状態のままで消費地に届けているか伺いました。名物のイカを活きたままで消費地に届ける真空パックシステムや、瞬間冷凍システムのプロトン凍結、なかなか興味深いお話でした。

 

また、西ノ島町、海士町、そして知夫村からなる「島前」三町村の医療を支える島前病院では、ICTを利活用したさまざまな取り組みについてお話を伺うことが出来ました。実際、隠岐の島の病院ではICT化が遅れているのではないかと思っていたのですが、とんでもない!

遠隔画像システムはすでに平成10年に導入。電子カルテの導入は平成18年で、三町村の診療所との連携も行われています。また、「ミュー太」という双方向送信システム(下記写真のまん中にある端末)を平成19年に導入して、本土の中核病院と映像・音声のやり取り。さらにビデオ会議システムも! むしろ、本土の病院よりよっぽど先を行っています。しかし!

通信回線は1.5MbpsのADSL。せっかくのICT化が宝の持ち腐れになっています。実は、西ノ島町はまだ光化がされていないのです。「一日も早く光ファイバーを引いて、よりよい医療を島民の皆さんに提供出来るようにして欲しい」とは白石医院長のお言葉でした(ちなみに写真に写っているのは事務局長さんです)。

 

以上、駆け足で隠岐の島視察の概要を報告しました。最後におまけの写真を。

 

もう一つおまけに、素晴らしい西ノ島の風景を。

 

明日は、その次に訪問した島根県西部の邑南町の報告をお届けします!