石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

参議院民主党の研修会と福島視察に参加してきました

2011-10-19 23:55:54 | 活動レポート

10月18日~19日の二日間、参議院民主党の研修会と福島視察に参加してきました。

まず、初日の18日は、福島県あだたら高原で研修会を開催。参議院民主党の所属議員約90名が参加して、被災地の復興やまちづくりをテーマに勉強しました。国会以外の場で民主党参議院の仲間たちがこれだけ勢揃いするのはなかなか無いことです。会の冒頭、福島視察のために来県中だった野田総理もわざわざ立ち寄って下さって、ひと言、激励の挨拶を述べられました。

 

研修会のメインは、東日本大震災復興構想会議専門委員の神成淳司さんと西郷真理子さんのお二人からのプレゼンテーションでした。まず神成さんは、「科学技術を活かした震災からの復興、そして飛躍へ」と題して、①エネルギー問題への対応、②食料不足への対応、③超高齢化社会への対応、という三つの課題を克服するために、新産業を創出しながら持続可能な社会を実現していくことの必要性を強調。それぞれの課題に対して、「再生可能エネルギーの次世代基盤技術」「農業のさらなる高付加価値化」「介護、医療、Healthへの取り組み」を推進していくべきだと訴えました。

一方、西郷さんは、「人口減少社会における持続可能なまちづくり」というテーマで、これまでご自身が手がけてきた地方都市の再生事例をまじえながら「課題解決型」「住民主導型」のまちづくりを進める必要性を強調されました。「住」を含めてさまざまな活動領域「職」「学」「遊」「憩」などをメインストリートに集積することで持続可能な「コンパクトシティ」を創造するという考え、大変興味深いものがありました。

お二人の講演は、今後の被災地の復興にとどまらず、日本全体の再生にも大いに参考になるお話でした。

 

さて、一夜明けて今日、10月19日、私たちは三班に分かれて被災地視察を実施してきました。私は、福島第二班ということで、①仮設住宅の訪問と住民の皆さんとの対話、②富岡町・川内村役場災害対策本部での対話会、③高齢者サポートセンターや診療所の視察、そして④福島県農業総合センターでの農産物モニタリングの状況などを見て来ました。

その一部をご紹介すると、まずこれは、今日訪問した仮設住宅二カ所の写真。仮設住宅と言っても、プレハブ協会が建てたものやハウスメーカーが建てたものなどさまざまです。

 

これらはハウスメーカーが建てたもので、比較的しっかりと作られていますし、防寒対策などもまずまず採られていますが、完全にバリアフリーになっていなかったり、収納スペース(倉庫)がないことなど問題も残されています。

 

下の写真は、仮設住宅内にある診療所。内科と歯科があります。この裏には高齢者サポートセンターがあって、通所のデイサービスが提供されると共に、高齢者の皆さんの相談コーナーも設けられています。

 

富岡町および川内村役場災害対策本部との対話会では、富岡町町長、川内村村長から今後の課題についてお話を聞かせていただきました。お二人とも、①当面の生活費の問題、②雇用の問題、③除染の問題、④子どもたちの学校の問題などへの迅速な対応が必要だと訴えられました。私たちもしっかり受け止めさせていただき、臨時国会での対応に努力することをお約束してきました。

 

最後に、下の2枚の写真は農業総合センターでの農産物モニタリング調査の様子。8月にもお邪魔したところですが、その後、ゲルマニウム半導体検出器が6台増え、合計10台に。検査態勢が大幅に強化された現場を確認させていただくことが出来ました。

上の写真が、農産物を検出器用の検査コンテナに入れるために細かく砕いているところ。正しい検査を行うためにはこの前処理が重要で、多くの皆さんが2交代制で一日200品目もの農産物を処理しています。大変な作業です。下の写真が、ゲルマニウム半導体検出器です。アメリカ製で、これ1台が2,000万円します。上部に鉛が詰まっているため、1.5トン以上ある大変重いもので、どこにでも設置できるものではありません。

 

以上、今日の福島視察の様子でした。

明日からいよいよ臨時国会が始まります。12月9日までの51日間の会期です。第三次補正の一日も早い成立に向けて、しっかり頑張っていきます。