天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

3大ビックリ

2023-07-26 20:58:09 | 日記

 名所に3大何とかがあるが、この度の東日本旅行では岩手県住田町の滝観洞(りゅうかんどう)と長野県善光寺のお戒壇めぐり、松代大本営跡が3大ビックリだった。

 善光寺お戒壇は予備知識無しで矢印の方向に進んだら、真っ暗闇の地下に放り込まれ、どういう仕組みか分からず何キロも歩いた気がして、この先に落とし穴が待っているのではないかと恐怖が起き、引き返すと後ろから来た人の冷えた手に触ってしまい悲鳴を上げた。怪談巡りではないのか。

 滝観洞も最後の見事な滝壺までは、足元がヌルヌル滑り、首筋には冷たい石灰水が落ちてきてヒヤリとしたが、霊気はこちらの方が上回った。松代大本営跡は壕道が四通八達、蜘蛛手になって5.8キロを超える大規模のものとは想像しなかった。

 どこも岩石の塊で、沖縄の軍司令部ガマのような危なっかしさは感じなかった。真夏でも涼しく、壕内気温は14度とか。大元帥執務室、天皇ご居室を尋ねると、壕からちょっと離れた山の手(舞鶴山)にあり、畳6畳間2室と意外に簡素で小ぢんまりしていた。

壕の道
蜘蛛手に分かる
松代は
思ひの外に
御座所倹しく


笹川流れ牡蠣

2023-07-23 09:55:09 | 日記

若い頃、広島に勤務した経験から、牡蠣は冬が旬という固定観念があった。だから、村上市の日本海夕日ラインを走っていて、「岩ガキ」ののぼり旗が目に付いた時には、食わせものだろうと高を括ったが、ちょうど昼時だったので、一応試してみようと急停車した。カキ氷でなく本当にカキがあるのですかと聞くと、そうだと言うので中型2個セットを注文した。想像を絶して美味かった。炎暑の中を走って大汗を掻いていたこともあって、潮がよく効いていたのと、レモン汁が合わさって、ミルキーなカキ果汁と見事なハーモニーを醸して、干乾びそうな体中を駆け巡った。冷えたビール缶が目に入ったが、貝のように固く我慢した。何のアピタイザーの助けがなくても、笹川流れの岩牡蠣の豊潤な味、感触だけで幸福だった。

岩牡蠣は
笹川流れ
と太鼓押す
亭主の会話
実が弾けけり


平取町義経神社

2023-07-11 16:11:11 | 日記

 北海道沙流郡平取町に義経神社を詣でた。自害したはずの源義経は、平泉での裏切り襲撃から逃れ、竜飛岬から津軽海峡を渡って松前に着き、あとは北前船ではないが、基本的に弁慶岬など日本海添いに進み、日高国の平取町まで来ると、江戸幕府を開いたご神君徳川家康でも力が及ばないのに、前時代の源頼朝将軍の追及を気にする必要はなかった。完全に義経讃歌の世界に入っていた。

 まだまだ青森県八戸市の長者山新羅神社辺りでは、義経を匿うため柴を回したり木を植えて探索に見つからないよう、細心の注意を払っていたのとは様変わりで、開けっ広げである。義経を匿うどころか、大将として仰いだと言い伝えられるようになった。むしろ義経との縁の深さを競うような気風が感じられる。

 人間がどうしても逃れられない現実の厳しさから一時的にも逃れるため、夢に希望を託す心情と似ていると思えてならない。生身の現実と向き合って平然としていられる人間ばかりではない。夢は紡がれ大きく育つ。モンゴルまで届こうが非現実的でなく、歴史は何も間違っていない。

 

義経は

この手で護る

この世では

叶はぬ夢を

涙に託し

 

 


層雲峡

2023-07-11 09:47:22 | 日記

層雲峡は奇岩が奇観、圧巻で逞しい。紅葉時分の景観は想像するだけでも素晴らしいだろうけれど、初夏の緑にも満足できた。麓に居る時は雲に覆われていたのに、ロープウェイで上がるにつれ、眼下の景色が広がってきた。リフトで黒岳7合目まで登る時の涼風が心地よく、終点展望台では遠くの峰々がくっきり見渡せた。流石に天下の名勝であった。しかし、麓の観光施設やここからのビューポイントだけが層雲峡でなかった。旭川に向け国道39号線を石狩川を挟んで走ると、いつまでも空に突き上げる奇岩の壁が延々と続いた。層雲峡は層雲峡を過ぎてからも層雲峡だった。運転していて、チラ見しかできないのが残念であった。

巌ごつく
天に聳ゆる
北の城
層雲峡の
壁は途切れず

 

 

 

 


阿寒湖

2023-07-11 09:33:33 | 日記

阿寒湖は朝凪の遊覧船が心地良い。天気次第だけれど、強風さえなければ波は穏やかに決まっているし、晴れると雄阿寒岳の雄姿と雌阿寒岳の不気味な噴煙のコントラストが首を巡らせて楽しめる。何より滑走する船の涼風が爽快である。さらにまた、チュウルイ島に寄って、蹴鞠大に成長したマリモの現物を見せてくれるのが嬉しい。下船して、湖沿いに100度に熱せられてボコボコ湧き立つ泥坊主までのボッコ遊歩道を散策すると、阿寒湖により親しみが沸いてくる。

 

時を経て

マリモを作る

阿寒湖は

雄阿寒雌阿寒

岳が見下ろす