天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

秋桜

2020-09-13 09:47:12 | 日記

 大相撲は看板の両横綱が初日から欠場する寂しい秋場所の開幕となった。玉ノ井部屋は新型コロナ感染者を大量に出し、先行きも不安が付きまとう。四股や塩撒きの神事によって、少なくとも日本国土から邪を祓ってほしい。

 全米オープン・テニスで、大坂なおみさんが2年ぶり2回目の優勝を飾り、、喜ばしい。時おり、神経質になったりムラが出る癖が見受けられ、危ぶまれたけれど、黒人差別撲滅の意志をきっぱり示し、精神的な強靱さが増したようにみられる。
 長い物に巻かれていたり、旧い慣例の縛りから抜けられないでいては、前途を拓く道は生まれない。伝統派は人類の進化を長い時間を掛けてゆっくり遷移したように見誤るけれど、実は常に日々激変しているのが真相に違いない。今日の私は細胞的にも地球環境的にも昨日の私ではない。時間の経過を記憶の力で押し止めようとする努力は無駄であり、必要な突破力が失われる。どうも、一番先頭に立って社会の隘路を切り開かなくてはならない集団が、内輪のしきたりに囚われて、意味もなくのたうち回っているように見える。外周の各種集団も、傷を舐め合うように蝟集するから、かさぶたも膿みも取れないまま、昨日が今日、明日に続いていく。曝気しないと腐っていくのに。
 
秋桜
清がしき姿
常なれど
雨風いびつ
野は荒れけり
 






投票用紙

2020-09-06 10:41:34 | 日記

 うーん、コロナがなければ本日がパラリンピック閉会式で、東京オリ・パラが全て終幕するはずだった。安倍首相は破顔一笑し、涙の退陣表明でなく、解散断行の機を窺い、さらなる長期政権に向け盤石の体制を築いていったかもしれない。人生万事塞翁が馬、先に幸不幸のどちらが待ち受けているか分からない。しかし、これまでに体験したことがないような勢力の強い台風は有無を言わさず不幸しかもたらさない。が、進路によって不幸の度合いが地域によって異なってくる。塞翁が馬はどこに向かって駆けていくか、結果を見ないと分からない。
 終わった後も結果が分からないのが選挙である。もちろん、個人の当落や政党の勝敗は判明する。分からないのは真犯人である。戦後、あるいは保守合同の55体制以降、片山哲らの社会党首班、細川護煕日本新党党首班連立内閣、悪夢と言われる先の民主党政権などの短期例外を除き、ほぼ一貫して自民党(連立)政権が継続した。自由な投票制度の下で約60年も一党が政権を掌握し続けるのは国際的に異様なことである。江戸時代の士農工商身分制、明治以降の官憲抑圧が生んだお上従属の日本特有の民族性の故かもしれない。しかし、その間に大正デモクラシーもあったし、昭和スーダラ節・バブル時代もあり、変革のタイミングは幾らでもあった。しかも、黒い霧や大型スキャンダルなど政権与党への信頼が揺らぐ事件が何度も起きた。
 それなのに明治の不磨の大典が塗り替えられた戦後において、一層強固に継続志向が尊ばれているのには何か原因があるに違いない。解明するには、民主制政党政治なので、投票行動を解析するしか手はない。しかし、そのために記名投票を導入すると、選挙制度の根幹が覆ってしまう。無記名投票を継続したまま、分析の手が加えられる方法として、男女別、年代層別投票用紙が考えられる。
 日本に議会制度が導入され、選挙が行われたのは1890年からで、激しく党派間で争われ、二大政党政治に収斂していった。しかし、女性が選挙に参加できるようになったのは、やっと戦後の1945年からである。被選挙権も得て、加藤シズエ、市川房枝らの女性議員が颯爽と登場した。これで女性の社会進出を阻んだり、家庭生活を破壊する労働慣行を助長することがなくなる社会に変革していく気運が高まった。しかし、その後の方向は、やむを得ない公害対策以外はGDP拡大一辺倒だった。山を動かしたとされる土井たか子社会党委員長らの活躍に惑わされて、女性が変革の先導役を担うと期待され勝ちだけれど、実際はどうなのか。社会不安が高まるにつれ、体制の安定性を求める投票行動につながる主体を探してみたい気になる。

 投票用紙を一気に男女別、年代層別に分けるのがややこしいなら、せめて男女別に女性は赤い投票用紙、男性は白い投票用紙という風に分けて、立候補者と政党ごとに男女別の得票数が明白となるシステムに改良することを求めたい。得票者にとっても、今後の政治活動に生かすことができるし、政治の活性化につながると思われる。
 
ひと歳で
諸ひとの思ひ
狂はせり
流行り病ひの
罪深きかな
 






柄本

2020-09-03 13:43:27 | 日記

 一定ならざるは世の習い。台風9号に続いて10号が南海に控えているという。そのもたらす風か、蒸し暑くて敵わない。夜中に目が覚めると、室温29度少しに湿度が78%もあった。足して100を超え、不快指数が7を上回っていた。窓を開けると、西の空に月が輝き、北東の空は青かった。エアコンを切って、半分窓を開けて寝直した。寝付けないまま、屋根を破るばかりに叩く豪雨が来た。では、あれは illuminating moon でなく、 imitating moon だったのか。用心のため、パジャマの上下をそれぞれ2か所の窓辺に置いていたので、吹き込みが助かった。窓を閉めて、暫くしたら音が止んだので、外を見たら、隣の屋根越しに星が煌めいていた。天の心は人の心以上に気紛れであり、頭に来た。
 昨日、録り貯めていた『半沢直樹』を6まで見た。幹事長(柄本明)の化け具合のド迫力が本物を上回っているように感じた。あんな目で睨まれたら、公文書破棄だろうがお仲間優遇だろうが公金流用だろうが、何でも許してしまいそうになる。文句を言えなくなるほど怖いもん。前半の東京中央銀行幹部間の醜い権力争いも、ええ加減にしろと言いたいくらい歌舞伎調に芝居掛かっていて面白かった。伊佐山=市川猿之助、大和田=香川照之、三笠=古田新太の3人は存分に楽しんで演じているようで、役者冥利に尽きると羨ましくなった。今まさに自民党総裁選の渦中にあり、この3者のイメージがオーバーラップしないよう、自民党からTBSに圧力が掛かったのが、6日(火)に予定していた第8話の放送延期の真相ではないかと想像する。万一、立候補者間で政治討論をするなら、日米、日中の外交をどうするとか、コロナ対策とか、産業復興策などの上面を語り合うのでなく、『半沢直樹』のように、前首相の利権は俺が全部継承するとか、党に楯突く者は追放するか一生冷や飯を食わしてやるとか、本音で勝負してほしいものである。
 Go To トラベルのお知らせがよく舞い込んでくるので、1回くらいは使わない手はないと検討してみると、総額の3割余りの援助があるのでお得感はあるけれど、よく使うツアーより倍近く元が高くなっているので、本当に得なのか疑問になる。3密を避けるため少人数にしたり、食事や催事の質が高いのかもしれず、参加後でないと比較できないので、不満があるなら申し込まなければいいだけの話ではある。要はその気にさせて、業者のダメージを救済するのが事業の目的なのだから、微細を問うのは野暮なのだろう。ただ、飲食店で次回利用すると2割引きといったサービス券は注文前の呈示が条件なので、そいつには2割ほど手を抜いた物が出てくるのではないかという疑いから、使った験しがない者には、すんなり Go To するのが躊躇われる。そうこうするうちに、大阪・新世界の老舗フグ料理店「づぼらや」の看板提灯が撤去されたなどと聞くと、文化を支えるのは個人の責任という気もする。
 NY株式を見ると、ダウは2万9000ドル台を回復し、S&P500とナスダックが最高値を更新するなど、コロナを凌駕して行っちゃえ、という気にさせる。石橋を叩いて渡らず時代に取り残されるか、見切り発車して一番乗りの僥倖を得るか、あるいは討ち死にするか、人はいつも試されている。

行くもよし
行かねば逢へぬ
道の花
思ひ兼ぬるは
心の重し


図体

2020-09-01 16:51:44 | 日記

 9月入りか。零時過ぎに目が覚め、大丈夫そうだったのでエアコンを切って、窓を網戸にして寝直したら、今度は涼しくて3時過ぎに目が覚めた。温度計は27.1度まで下がっていた。エアコンを付けていても28-9度あるのに、やっぱり秋が来ていた。数日前にも窓を開けて寝ていると、虫のすだきが聞こえてきたけれど、あれは右耳に鈴虫、左耳にクツワムシが常駐している耳鳴りで、別に自然の声でなかった。とにかく防災の日でもあり、月替わりをきっかけにガタの来た老体には、酷暑とコロナが早く消えていってくれると有り難い。
 年寄りの唯一の楽しみである大相撲が13日から始まり、番付が発表された。スポーツ報道には日本特有のレイシズムがあるのか大概は新関脇大栄翔にスポットライトが当たっていた。2日前の女子ゴルフ、ニトリレディス最終日でもトップランナーでなく2位選手に注目するなど、奇異に感じることがある。
 今場所の私の注目は逸ノ城と豊昇龍(ともにモンゴル出身)である。徳勝龍の時も、世界に先駆けて幕尻優勝を予言したら図星だった。奈良県出身力士の優勝は鶴ケ浜以来、98年ぶりであることをいち早く解説しておいた。先場所の照ノ富士の幕尻優勝も余人に先駆け予想した。平成の怪物と恐れられ、照ノ富士より先に頭角を現した逸ノ城か、鎌倉幕府を揺るがせた蒙古襲来以来、日本を恐怖のどん底に陥れた元横綱朝青龍の甥に当たる豊昇龍のどちらが優勝しそうかは、さすがの私にも予想が付かない。でも、両者が競って場所を締めることで秋場所の展開が一段と面白くなると思う。贔屓的には、東方関脇の正代にも、幕尻優勝時の徳勝龍に競り負けた悔しさをバネに奮起して、優勝争いに最後まで残ってほしい。
 今後の有力候補という点では、日本郵政(6178)にも着目したい。きのうJR東日本(9020)と組んで、千葉県内房線の江見駅で郵便局と駅の窓口業務の一体運営を開始した。他の駅にも拡大していくことを検討しているという。これは私がかねてから提唱していた構想に方向が合致するもので、生活インフラとして最強のタッグとなると思う。コロナ禍による旅客の激減を補うため、宮城県で水揚げした魚介類を新幹線で東京駅に運び、そのまま飲食店に瞬時に供給する新たな試みが始まったように、窓口業務にとどまらず、物流全般に拡張していけば、最強のロジ企業に変貌することは間違いない。根はともに国営企業で相性がいい。日本郵政は巨額資金を投入したオーストラリア物流会社の事業を売却する方向と伝えられている。ガバナンスが十分に効かない海外企業への投資収益で成長しようという安易でリスキーな方法を捨て、国内の業務開拓にまだまだ成長の余地を見付けていく方が賢明である。頭さえ使えば藤井聡太八段のようにもなれるし、上手く行けばオセロゲームのようにすべてをひっくり返せるチャンスもある。今後の展開に期待したい。

幕尻が
天下を極む
下剋上
頭を使ひ
図体活かせ