勤労感謝の日なのでアルバイト出勤した。早朝、空を見上げると朝焼け雲と言うのはこういう色をしているものなのか、異様な紫色だった。コロナ感染者の増勢が衰える気配を見せず、全国で5日連続で2000人超えとなり、累計死者も2000人を超えたとか。中でも大阪が激しく昨日は490人と、東京を100人近く上回ってしまった。大阪都構想が否決されたのに、こんな規模の面で達成されたのは皮肉としか言いようがない。不気味な色合いの朝雲は、浪速の上空の方角だったと思う。経済との両立を図る政府の固い決意のもたらすところであり、選挙制度に支えられた民主主義体制の下で従うより他はない。
コロナに打ち勝った証として不退転の決意で推進する東京五輪まであと242日に迫った。一番楽しみにしていた卓球は、昨日まで中国で行われたITTF2大会の結果からは、あと8カ月、鉄のラケットを使用するなどして絞り上げないと、良い展望が開けない気がしてきた。
大相撲11月場所も優勝決定戦のプレゼントを置き土産に幕を閉じ、楽しみが無くなった。プロ野球日本シリーズがもう少し伯仲すると最後まで見ることができるのだけれど。来週は三陸海女ちゃん列車に乗る計画だったけれど、せっかくのGoTo助成金を捨てて、キャンセルした。今日は相場も無いし暇やあ。コロナより、酒で身か肝臓を滅ぼすことになりそうである。
めづべきや
紫の雲
空覆ふ
なにはの故都も
夢のまた夢
いや、参ったなあ、もう、と吉本芸人のギャグみたいなセリフが出てしまう。素人には株式市場の鉄火場は無理だと悟った。ステイホームやリモートワークが長引き、空運と並んで土砂降り景気の陸運のはずが、小田急電鉄(9007)の株価が30年ぶりの高値3175円(前日比125円高)を一時付けたというニュースに後頭部を撃たれた。10月30日の連結中間決算発表で212億円余りの純損失(前年同期は165億円余りの黒字)に陥り、通期でも321億円の赤字見通しだったので、普通ならいつ底値を付けるかが焦点となるはずなのに、その程度の赤字で収まるのかという判断だったのか、同日の2577円の安値を起点に株価は上昇を始めた。えッえーである。何がどうなっているのか分からないけれど、景気が良くて結構なことである。
もう一つ、参ったなあもう、は卓球ITTFファイナルズで、日本の誇る張本智和も石川佳純も、ともに韓国選手に初戦敗退したことである。先のワールドカップに続いて、久々の卓球国際大会をじっくり楽しもうと思っていたのに、残念なことである。さらに、コロナ感染者数が東京及び全国で最高を記録したことも参ったことであるけれど、これは政府の政策運営の当然の帰結なので、驚くに当たらない。
驚いたのは、菊の花は花札のイメージから9月のものだと思い込んでいたけれど、近場を探索していると菊花展を今頃開催していたことである。花火のような放射状の色鮮やかな作品も目に付いたけれど、とりわけ真っ白の大輪の「富士の新雪」と題が付いたのが気に入った。こんな洒落た真似は欧米人には手が届かないだろうし、日本文化の粋にうっとりした。
さらに驚きに値するのは大相撲、幕尻の志摩ノ海の活躍も目覚ましく、これから12日目のTV観戦を楽しもうと思う。
秋の心地よいそよ風は人を山野に導いてくれる。目に錦、木に山鳥のさえずり、口に歌が自然と流れてくる。紫に可憐に咲く山野草が殊に秋の涼味をかきたててくれる。このからりとした空気が、コロナ菌を四方八方に撒き散らさなければもっとも良いのに。
秋天好日の陽気に誘われ、季節の深まる風情を味わいに出掛けた。空気が緩んでいても秋は涼気に風物が落ち着き、静謐な雰囲気になる。その虚をついてはらりと葉が落ちてくると、静謐なばかりでなく錦の色彩に目を奪われる。
はらりと場所中に琴奨菊が引退を決めた。反り身のあとの派手な塩撒きとガブリ寄りの型を持った土俵上の名優が幕を下ろすのは、紅葉黄葉も散る時が来る思いがする。この春に見たハンカチの木のしなやかで妖艶な花が、しっかり大きな実を残し、秋天に映えていた。
週末13日のダウ相場は新型コロナウイルス・ワクチンと米政局鎮静化への期待から約400ドル上昇した。週明けにはトランプ大統領の事実上の敗北宣言により1000ドル、追加の経済対策協議の進展により1000ドル、計2000ドル上昇し、初の3万ドルを軽く突破し、3万1000ドルが見込まれる。本邦も米大統領選開票の混乱を尻目に今月に入って8連騰のあと、週末はスピード調整により一服したが、コロナ感染者数の増大と足元パッとしない決算状況をよそ目に、一向に過熱感が感じられない。コロナを支点に、一方ではコロナ特効薬ワクチンと巣ごもり需要、もう一方では景気回復期待を両天秤にあちらが買われればこちらが収まり、こちらが買われればあちらが収まるヤジロベーのような循環物色の右肩上がり相場となっている。では週明けから何を物色するかとなると、やはり政権の意向を反映する新聞報道から、まず地銀再編テーマ関連株が堅いであろう。中間決算発表序盤に、けっこう増益のところが見られたため、適当に物色したら減益のドジ銀行にぶち当たって酷い目に遭ったが、いったん発射台が低くなれば只今の収益状況より再編をバネに、あとの伸びしろが期待できると気を持ち直そうと思う。それに、菅政権のデジタル化路線に沿った銘柄に再び光が当たるであろう。またこの時期、基本的には地味に医療・製薬関連を外すわけにはいかない。ただ、政府の方針と言っても GoTo キャンペーン絡みはこれだけ死屍累々の状況では、いつ梯子を外されるか方向転換の恐れもあり、よほど用心して掛かりたい。また、いよいよバイデン米移行政権の外交方針が注目されるようになり、対中国は強硬継続の中に出口も探る方向が垣間見られれば、中国関連銘柄に期待が高まろう。
はんかちの
木の花はらり
散りぬれば
こぶしの実いま
秋空に映ゆ