THE 羅針盤・・・キックボクシング

(旧キックボクシングの羅針盤)
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足蹴りのジャブを使いこなす

2007-07-07 15:34:00 | Weblog
ジャブとは、相手との距離を量る非常に重要な技となる。

キックボクシングにおいては、パンチのジャブ以外にそれと同じ機能を持つ技がある。

前蹴り、インロー。この技を使う選手と言えば、ブアカーオ。

K-1の解説者の畑山さんが、ブアカーオは目がいいと褒めてるが、決して目がいい訳ではない。

常に相手の距離を前蹴り、インロー、ジャブで確認してるから、距離の取り方が上手いだけ。

目はそんなに使ってない。この足蹴りのジャブは、レーダーだと言える。以前にも書いたが、

攻撃には2種類ある。相手を自分の射的距離におびき寄せるもしくは、相手の位置を確認する為の技。

その後、相手にダメージを与える攻撃。この2つに大きく分類出来る。

相手を誘い、距離を確認し自分の得意な生存領域で勝負する。単純に格闘技を説明するとこうなる。

K-1 の佐藤 嘉寛選手は前者の相手を自分の射的距離におびき寄せるもしくは、相手の位置を

確認する為の技が多いので、KOは絶対に出ない。逆に魔裟斗選手は相手にダメージを与える

攻撃ばかりなので、組み立てにメリハリがない。2人を足して2で割ると丁度いいバランスの

選手になる。

しかし、ブアカーオは強い。パンチはそんなに上手くない。TATSUJI選手の方が上手いと思う。

しかし、パンチの質が違う。ブアカーオのパンチは蹴りに対抗出来るが、

TATSUJIのパンチは蹴りに対抗出来ない。

TATSUJIのパンチはスピード重視。しかし、ブアカーオのパンチは重い。

キックボクサーは、ボクシングジムに行かない方がいいと思う。

重心の位置、ガードの位置 目線の位置。全てが違う。実は俺はモンサワンと言うタイ人

トレーナーに見てもらった事がある。

この人、前バンタム級世界チャンプ ウィラポンのメイントレーナー。

元ラジャダムナンのチャンピオン。ムエタイ、ボクシング両方出来るから、パンチとヒジの

コンビネーションをミット打ちで行う。こんな練習が出来る日本人経営のジムはまずない。

練習方法も、選手が飽きない様に、バリエーションを変えていた。サッシプラハーと言うタイの

ジムのスタイルらしいが、かなり面白い。

日本のボクシング関係者が、勉強の為に見に行く事があると聞いた事がある。

面白い練習をする。日本のキックのジムは、危機的だと思う。練習がなってない。

だから、俺がいたジムに他団体のランカーが練習に来ていた。

練習は他のジムでやり、試合は自分のジムに組んでもらう。

それは、どうなんだと思う。練習を自分のジムでしっかり出来る環境を作って上げないと。

別のジムに行くとなると金もかかるし、時間のロスにもつながる。

特にj-netの選手は色んなジムで見る。自分のジムで練習出来る環境がないんだと思う。

かなり、問題のある団体だと思う。他の団体のジムから、色んな技を盗みそれをj-netの

団体に吸収する。

団体としての存在意義に疑問符を感じる。フリーの団体だ。

いい言い方をすると風通しがいい。悪い表現をするとこだわりがない。

この際、キックの団体は日本ボクシング協会の傘下に入って、ボクシング関係者に全てランキング

などを決めてもらった方が効率がいいと思う。だって、元々キックボクシングを作ったのは、

ボクシングの野口プロモーター。

目黒ジムを作り、その横にボクシングジムも併設されていたらしい。今は名前を換え

藤本ジム(新日本キック)になってる。だから、目黒スタイルと言うらしい。

そうすれば、K-1に頼る事なくキック界は統一出来ると思う。それが、最短距離の気がするのは

俺だけでしょうか。