近年、地震に対する住宅の意識は
格段に高くなってきました。
その中で我が社では、重量鉄骨による鋼構造住宅を
お客様に提供しています。
鋼構造の場合は必ず第三者による非破壊検査を行います。
非破壊検査の対象は、一般には完全溶け込み溶接部のすべてです。
大変重要であり、かつ欠陥のあってはならない部分です。
本日は、静岡市清水区興津清見寺町で
重量鉄骨住宅新築工事の
鉄骨を検査してきました。
まずは、我が社の使用する重量鉄骨をご覧ください。
まだ錆止め塗料も塗っていない、重量鉄骨です。
工場は国土交通大臣指定性能評価機関である、
全国鉄骨評価機構によって、
性能評価を受けた工場で加工していきます。
現場ではなく、溶接環境の整った工場において、溶接することが、
非常に大切になってきます。
まずは溶接部の汚れなどを取り除き、
検査が正常に行われるようにします。
ヘラのような物をつかい、
こするように綺麗にしていきます。
続いては、超音波が正常に機能するよう、
表面にジェルを塗っていきます。
そうしたら、探傷機を鉄骨表面にあてていきます。
非破壊検査は、
超音波探傷試験といって、
鉄骨の表面から70°の角度をつけた超音波を当てて、
内部の傷を探していきます。
鉄骨の溶接は裏板を用いた完全溶け込み溶接は
コラム柱とNDコアが一体にならなければなりません。
絵で描くとこの様な形になり、
扇状の線が溶接部分です。
12mmの鉄骨ですと、3回ほど溶接を行い、
廻りを一度溶かして、接着させていきます。
その際に傷が出ていないかの検査です。
探傷機の画面はこの様になっています。
傷を探知すると一番下の波を打っている線が高く跳ね上がります。
左から横軸が鉄骨の深さ(探傷機からの距離)で、
ピンクの所が12mmの鉄骨を表しております。
縦軸が傷の大きさです。
ちなみに左端に波を打って跳ね上がりが見られるのは、
探傷機から出た超音波が鉄骨の表面に届くまでの、
不感帯と呼ばれる部分です。
横線のL~Mの間にある傷は30mm以内、
M~Hが20mm以内でなければ検査は通りません。
今回も、無事溶接不良無く、報告できました。
工事管理課 寺田
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