静岡で重量鉄骨構造の建物ならアイディースリー池田建設 【スタッフブログ】

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重量鉄骨鋼構造の超音波探傷試験

2016年10月22日 17時48分11秒 | 監督の現場日記

近年、地震に対する住宅の意識は

格段に高くなってきました。

 

その中で我が社では、重量鉄骨による鋼構造住宅を

お客様に提供しています。

 

鋼構造の場合は必ず第三者による非破壊検査を行います。

非破壊検査の対象は、一般には完全溶け込み溶接部のすべてです。

 

大変重要であり、かつ欠陥のあってはならない部分です。

 

本日は、静岡市清水区興津清見寺町で

重量鉄骨住宅新築工事の

鉄骨を検査してきました。

 

まずは、我が社の使用する重量鉄骨をご覧ください。

 

 

まだ錆止め塗料も塗っていない、重量鉄骨です。

 

工場は国土交通大臣指定性能評価機関である、

全国鉄骨評価機構によって、

性能評価を受けた工場で加工していきます。

 

現場ではなく、溶接環境の整った工場において、溶接することが、

非常に大切になってきます。

 

まずは溶接部の汚れなどを取り除き、

検査が正常に行われるようにします。

 

 

ヘラのような物をつかい、

こするように綺麗にしていきます。

 

続いては、超音波が正常に機能するよう、

表面にジェルを塗っていきます。

 

 

そうしたら、探傷機を鉄骨表面にあてていきます。

 

 

非破壊検査は、

超音波探傷試験といって、

鉄骨の表面から70°の角度をつけた超音波を当てて、

内部の傷を探していきます。

 

 

鉄骨の溶接は裏板を用いた完全溶け込み溶接は

コラム柱とNDコアが一体にならなければなりません。

 

 

絵で描くとこの様な形になり、

扇状の線が溶接部分です。

 

12mmの鉄骨ですと、3回ほど溶接を行い、

廻りを一度溶かして、接着させていきます。

 

その際に傷が出ていないかの検査です。

 

探傷機の画面はこの様になっています。

 

 

傷を探知すると一番下の波を打っている線が高く跳ね上がります。

左から横軸が鉄骨の深さ(探傷機からの距離)で、

ピンクの所が12mmの鉄骨を表しております。

縦軸が傷の大きさです。

 

ちなみに左端に波を打って跳ね上がりが見られるのは、

探傷機から出た超音波が鉄骨の表面に届くまでの、

不感帯と呼ばれる部分です。

 

横線のL~Mの間にある傷は30mm以内、

M~Hが20mm以内でなければ検査は通りません。

 

今回も、無事溶接不良無く、報告できました。

 

 

工事管理課 寺田

 

 

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