この度の熊本地震により被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。
熊本地震視察のNO.4を報告させていただきます。
被害が大きかった、益城町安永地区の県道28号線沿い付近の状況です。
今回、震度7相当が2度襲ったこの地域では、いままで安心と言われていた
新耐震基準(1981年(昭和56年)6月施工)の建物も多く倒壊しています。
5月10日の報道番組の前震・本震で倒壊又は残った建物52棟調査は下記の内容でした。
旧耐震基準建物(1981年5月以前) 17棟中→前震9棟倒壊・本震7棟倒壊・1棟(残)
新耐震基準建物(1981年6月施工) 28棟中→前震1棟倒壊・本震17棟倒壊・10棟(残)
新・新耐震基準建物(2000年6月施工) 7棟中→前震0棟・本震2棟倒壊・5棟(残)
上記をみても、新耐震基準建物だからと言って安心できません。
耐震基準は2度の地震まで考えていないのでしょう。
2000年6月以降の新・新耐震基準建物であっても2棟の倒壊が報告されています。
新・新耐震基準でも、倒壊した建物は地盤に大きな問題があったとの事です。
建物の基準だけでなく、地盤が弱い場合は、
よい地盤まで杭を施工するなどの補強等の重要性を認識させました。
今回の地震で・・・・
大きな地震は1度だけではなく、2度も連続して起きる事があり、
現況の建築基準でも、その2度目の地震の事は考えていなく、倒壊してしまう恐れがある。
これからは、地震後にも又建物が安心して利用できる、レベルの高い基準も求められると感じました。
そんな中、こんなに被害の大きな益城町安永地区で、重量鉄骨住宅瓦屋根で
外からみたところ、被害がほとんどない店舗付住宅がありました。
近くでは液状化の影響と思われる、マンホールの隆起がみられます。
建物内の状態や、耐震基準、新築時の地盤補強の有無などは知る事はできませんでしたが、
外観上、頑固にしっかりと残っていました。
5/10の朝日新聞に倒壊建物の記事がありました。
masafumi
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