恨む必要はない？

少し前まで、憎み、怨み、呪い苦しめたいとまで思った人物がいた。
私の人生を（私の望まない方向へ）大きく変えられた。
自分が望んだ行動によって結果がダメだったのなら納得もできるけど、私の意見や意志の尊重はなく、好きだった仕事も辞めさせられ、６年近く手術もさせてもらえなかった。

不妊の大きな原因の一つを作ったのもその人ということになる。
主人も義家族も私よりその人に気を遣い、私の辛い状況をしっかりと見ようとしなかった。
現実を見ようとしていなかった。

もっと私がしっかりしていれば良かったのだけれども、その人だけでなく主人や義実家の反対を押し切る勇気もなく、ズルズルと時間が流れていった。

どうすることもできなかった自分に対しても腹が立ち、「私」というものがどんどん無くなっていくようでした。


どうにもこうにも手術をしなければいけない状態になっても謝罪の言葉なんてなく…
再発した時は、私の性格を責められ…
他人を傷つけたことを自覚していないのではないか？と思うような言動

本当に本当にその時は、憎しみのあまり自分が鬼になりそうで怖かった。

しかし、周りの状況が少しずつ変わってきて、今、自分の意志を優先させられる生活になり、以前より気持ちは落ち着いています。

他人を深く傷つけ、誰かの人生を大きく辛いものに変えてしまったことの自覚がない人はいつか苦しむことになると思うのです。
今世かもしれないし、来世かもしれない、さらには子孫が罪を背負うことになるかもしれない。
気付かない時間が長ければ長いほど、気付いた時の苦しみの重さは増す。
私自身も前世で誰かを傷つけたために、今世このような人生を歩んでいるのかも…

だから恨んだり復讐したりする必要なんてない。

虐げられた時間は決して元に戻らないし、されたことを忘れることはできないけれども、それだけに捕らわれないように生きていけるような気がするし、そうありたい。